ロマン・グロージャンは、ハースF1チームに加入するという決断は、決して将来的にフェラーリに移籍する可能性を念頭に置いたものではないと主張する。ハースF1チームは、フェラーリは、エンジン契約だけでなく、レギュレーションで許されている多くのパーツを購入する密接な技術パートナーシップを結んでF1に参戦しており、それはプロジェクトにロマン・グロージャンを惹きつける主要な要素だった。
また、ロマン・グロージャンは、キミ・ライコネンがフェラーリを離れた場合にフェラーリでの経験を移籍のベースに利用できるとの推測もあった。だが、キミ・ライコネンは、ロマン・グロージャンがハースで戦っている間もフェラーリのシートを維持。来季はザウバーで活躍するシャルル・ルクレールにシートを奪われるとの噂もあったが、ルクレールの昇格を推していたフェラーリの前会長セルジオ・マルキオンネが急逝したことで、一転して来季もフェラーリに残留する可能性が高まったとされている。一方のロマン・グロージャンは今季ハースで厳しい3シーズン目を過ごしており、上位チームへの移籍はおろか、ハースのF1シート喪失の危機さえ報じられている。ハースで4年目を過ごせるかどうかの瀬戸際にいるロマン・グロージャンは、ハースF1チームへの加入は上位チームへの移籍の可能性への踏み台として捉えてはおらず、ハースのプロジェクトにコミットしていると述べた。シャルル・ルクレールのフェラーリ移籍の可能性が低くなったことについて質問されたロマン・グロージャンは「僕はまだワールドチャンピオンになりたいと思って頑張っている」と Autosport にコメント。「2021年がどうなるかは誰にもわからないことださ、レースに勝てるチャンスが増えることを期待している」「今後がどうなっていくか見ていくつもりだ。僕はハースの一員であることにとても満足している。ハースは今、ミッドフィールドのベストチームだし、それが全員がここに来ることを望んでいる理由だ。僕たちは素晴らしいことを成し遂げているし、僕はフェラーリに行くためにここに来たわけではない」「フェラーリで走ることを夢見ていることを隠すつもりは決してないけど、フェラーリに行くためにハースに加入したわけではない」ロマン・グロージャンは、シャルル・ルクレールは“素晴らしいシーズン”を過ごしており、ザウバーで定期的にQ3に進出し、ポイントを獲得するとは思っていなかったとしつつも、F1での2年目はルーキーシーズンよりもはるかに厳しいものになるだろうと警告する。「F2以前の彼のことは良く知らなかったけど、F2での彼は本当に強かったし、今シーズンの彼は驚くべきシーズンを過ごしている」とロマン・グロージャンはシャルル・ルクレールについてコメント。「僕の意見としては2シーズン目は常に1シーズン目より難しい。1年目は期待されないけど、2年目は期待されるようになるし、彼がフェラーリに移籍するとしたらなおさらだ」「でも、それを見ていくのも面白いと思う。言ったように、彼はとても良い仕事をしているし、全体的にザウバーはかなりの改善を果たしている」
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