ロマン・グロージャンは、今後数年間にわたってF1にとどまるポテンシャルがあると自信を見せており、引退までにレースで優勝するチャンスに恵まれることを願っていると語った。ハースF1チームとロマン・グロージャンとの契約は今シーズン末で満了することになっているが、シーズン前半戦でミスが相次いだことから2019年もチームに残留できるかどうかは不確定な状況となっている。
だが、ロマン・ロージャンは、チームがそれらのミス以上に自分が貢献してきたことを幅広い視点で考えてくれることを願っていると語る。「最高のシーズン前半戦とはいかなかったけど、そのようなレースで起きたことだけがすべてではない」とロマン・グロージャンはコメント。「確かにもっと定期的に入賞できる状態に戻りたいし、トラブルに絡みたくはない。自分にはそれができるとわかっている。クルマが今の状態であれば、それも奇跡ではないはずだし、もっと大きな絵で見なければならない」ロマン・グロージャンは、F1のトップチームでドライブできる可能性は低いと認めつつも、2021年のレギュレーション変更がハースのような小規模チームでも将来的に勝利を収められるようになることを願っていると語る。「自分のこれまでのキャリアにそれほど不満はない。今でも、まだしばらくはF1でやっていけると信じている」とロマン・グロージャンは語る。「歳をとった気もしていないし、2021年にどうなるかなんて誰にもわからない。今は2020年以降の契約を誰も結びたくないと思う。F1がどうなるか、チャンスがあるかどうか見てみよう。今はいいチームにいると思うし、この2年半で自分たちがやってきたことを本当に誇りに思っている。もう少し一緒にやれる仕事があると思っている」ロマン・グロージャンのF1キャリアは、他のドライバーと比較して珍しい道を歩んでいる。2009年にルノーで最初のビッグチャンスを得たが、半年でF1を離れることになる。その後、他のカテゴリーから這い上がって、2012年にロータスでF1に復帰している。だが、ロマン・ロージャンは、遅めのスタートになったことがF1で過ごす時間を拡大させたと考えている。現在、32歳になったロマン・グロージャンは「僕が始めたのは27歳だから、他のみんなよりはるかに遅い。18歳で始めていたら38歳の時点で20年、1年に21戦あるとすれば420戦だ。でも、27歳で始めれば、37歳や38歳を迎えてもまだキャリア10年目、11年目でしかない」とコメント。「結局、18歳で始めて28歳で引退するドライバーと比べても大差ない。もちろん、引退には年齢は若いけど、僕からすれば、自分がチャンスをもらったのは23歳のときだ。それは犠牲にしてしまったけど、復活した。ちょっと時間がかかっただけだ」