ロマン・グロージャンは、F1中国GPのスタート直後に接触したマーカス・エリクソン(ザウバー)を非難した。ターン1の接触でフロントウィングを失ったロマン・グロージャンは、レースを19位でフィニッシュ。開幕2戦でポイントを獲得してきたロマン・グロージャンにとって、今季これまでで最低のリザルトとなった。
ロマン・グロージャンは、レース後にマーカス・エリクソンを詰め寄ったが、その返答に納得していない。「まだビデオを見ていないけど、ターン1でエリクソンがアウト側にいて、僕がイン側にいたのは分かっている」とロマン・グロージャン。「だから、彼のほうがターン2に向かってスピードを出せただろうけど、その時、僕がいたのに曲がってきた。僕だって最大限に曲がろうとしていた。(エリクソンを)避けようとして、実際にタイヤが芝に乗っていたんだ。それでも突っ込んできた」「レース後に彼に会いに行ったら、『君が見えなかった!』と言われたんだ。なので、『冗談じゃない、君は外側から大きく抜いていたんだから、どうやったら僕が見えないんだ?』と返した。僕には納得できないね」「僕たちはスペアのフロントウィングで走ったけど、それはアップデートされたバージョンだった。スタート時に旧バージョンのウィングを装着していたのは、新しいウィングが期待通りではなかったからだ。だから、レース全体をあまり機能していないウィングで戦ったので簡単ではなかったよ!」また、ロマン・グロージャンにはサスペンションのトラブルも報告されており、ハースは次戦に向けてそれを調査している。「ひとつ分かっているのは、セットアップが正しくなかったということだ。予選後にそのことに気がついたので、変更はできなかった。その影響もあるし、まだデータを深く読み込んでいく必要がある。以前と同じような感覚がしなかったし、チームのスタッフたちにすべてをチェックするように頼んだ」「冬のテストを始めて、オーストラリアでも、そして、ずっとクルマに関してはとてもいいコメントをしている。でも、ここでは金曜日の朝から『クルマが適切に動かない』と伝えた。これも進歩の過程だろう。すべてを分析して、そこから学ぶ必要がある」さらに、今シーズン初のノーポイントに終わったグランプリからも学ぶべきことがあるとロマン・グロージャンは語る。「最悪のレースだったけど、半分はポジティブだ。最も辛い状況から学ぶのは当たり前のことだ」「今日はF1が複雑な世界だという現実に引き戻されたと思う。多くのことが起きているからね。金曜日の朝からクルマには全然納得していなかった。なぜなのか分析する必要があるし、いくつかのことを試してみたけど、まったく正しくいかなかったことは明らかだ」「なので、バーレーンとは何が違ったのか、なぜ僕たちは下位に沈んだのかを調べるのは興味深いだろう。クルマはすべてが大丈夫だったのか? 開幕からの2戦ではいろいろなことがアドバンテージになり、本来の実力よりは少し上のパフォーマンスが出せていたとしても、今日の僕たちのパフォーマンスはあるべき状態ではなかった。ただ、今日は分析して把握できる多くのことが確かにある」「フロントウィングの交換は速さが十分ではなかったし、フロントタイヤのデグラデーションも悪かったなど、かなり多くのことが分かってきている。僕たちにとっては最悪のレースだったけど、その半面、金曜日の朝からレースの終わりまでのすべてを分析するのはとてもポジティブなことになるだろうね。何をしたのか? どの方向に進めたのか? どうするべきだったのか? などをね」