ロマン・グロージャンは、2015年にロータスがエンジンをメルセデスに切り替えること、そして、最近のドライバーマーケットの動きが、ロータス残留を以前よりずっと好ましい選択肢にしたと述べた。ロータスで3年目を過ごすロマン・グロージャンだが、今季はルノーのパワーユニットに加え、マシンが抱える基本的なトラブルによって結果を出せずにいる。
まだ2015年の契約は結んでいないロマン・グロージャンだが、セバスチャン・ベッテルがフェラーリ加入を見据えてレッドブルを離脱したことでドライバーマーケットには大きな動きを生じ、フェルナンド・アロンソのマクラーレ移籍が現実味を帯びている今、自身の選択肢は狭まりつつあると述べた。 セバスチャン・ベッテルのレッドブル離脱のニュースについて、ロマン・グロージャンは「予測していなかった」と述べた。 「それがとても多くのことを変化させた。今のところ事態はとても速く進んでいるし、いまだにアロンソがマーケットで大きな役割を演じていると思う。彼がマクラーレンにいくか、1年遠ざかってから戻ってくるかによる。僕にはわからないけれどね」「ここ(ロータス)では来年大きな変化が起ころうとしているし、悪い場所ではない。2015年にワールドチャンピオンを獲得できるチームではないと思うけど、ポイントを獲得して、何度か表彰台に上がれると思う。そうなれば2016年に取り組んでいける」 ロータスは、2015にルノーからメルセデスにパワーユニットを変更するる契約を結んだ。ロマン・グロージャンは、それが大幅な前進につながると考えている。 「それがチーム全体の役に立つのは確実だ。僕たちは、メルセデスのパワーユニットが他より強いことを知っているし、彼らは来年もかなりのアドバンテージを維持するだろう。だから、それがロータスの強みになる」 「そのおかげで、ここはずっと魅力的になった。僕はかなりの間ここは悪い場所ではないと言ってきた。ワールドチャンピオンになるチームではないけど、いいマシンを作っているのは確かだし、今年のウィリアムズのような良い意味でのサプライズをもたらすことができる。去年の彼らはどこにもいなかったのに、今年は優れたエンジンとマシンでトップにつける能力がある。(2015年のロータスにも)それがあてはまるはずさだ」ロマン・グロージャンの来季のロータス残留の一つの障害になり得るのが、個人スポンサーであるフランスのオイル企業トタルの存在だ。メルセデスとの契約の一部として、ロータスはペトロナスの燃料に変更する。そうなるとトタルのスポンサーシップはむしろ難しい要素になってくる。だが、ロマン・グロージャンは、そのことがチームとの交渉を頓挫させたりはしないと考えている。 「彼らは理解していると思うし、もちろん話し合いは進んでいる。でも、僕たちの関係は単なるステッカーとか、一人のドライバーとスポンサーといったものにとどまらないと思う。長い関係だし、それを続けていきたいと思っている。マシンにトタルの燃料が積まれていなかったとしても、僕がトタルドライバーではないということにはならない」関連:ロータス、2015年からメルセデスのパワーユニット搭載が決定