ロマン・グロージャンは、キミ・ライコネンのように2013年のロータスの財政難を明るみにするのではなく、沈黙を保っていたことは正しい行為だったと考えている。ロマン・グロージャンは、ロータスからようやく支払があったことを明らかにした後、昨シーズンに金銭トラブルがあった際に懸念を抱いていたことを認めた。
しかし、ロマン・グロージャンは、支払について公にするよりも、チームをサポートするという点で自分の利益は脇に置いておきたかったと述べた。そのスタンスはキミ・ライコネンとは異なるものだった。キミ・ライコネンは給与が支払われていないことを公に話し、賃金論争によってアブダビでのレースを欠場する寸前までいっていた。「確かに僕たちが望んでいた状況ではなかった」とロマン・グロージャンは述べた。「僕はメディアの前では決して口を開かなかった。それは僕自身のビジネスであり、個人的なことだったからね」「キミはどちらかと言えば全部の状況を公開した」「スタッフにとって簡単ではなかったし、必ずしも適切ではなかった。でも、その一方で全員が一緒にいた」「チームスピリットはずっとそこにあったし、僕たちが彼らにそうであって欲しいような状況ではなかったけど、それでも結果は出ていた。なので、全員が自重して、懸命にプッシュしていた」財政的なリストラと結びつくエリック・ブーリエの離脱に続くマネジメントの改革によって、ロータスはトラック上で苦戦を強いられてはいるが、ロマン・グロージャンはチームはずっと良い状態にあると確信している。「少なくとも、僕たちには過去に直面したような問題はない。それは特にタフな状況ではアドバンテージにある」とロマン・グロージャンは説明。「僕たちは一緒にやれる限り懸命に仕事をしているし、もちろん、2年間成功した後、難しいシーズンを始めるときは、かなり異なることもある」「でも、全員が同じように前進できるクルマを得るために懸命にトライしているし、彼らがそうしていないと非難するものは何もない」「僕たちは団結し、前進しているし、前に留まっている。最終的には僕たち全員が同じ状況にいる」