ティモ・グロックが、3年ぶりにF1日本GPを開催する鈴鹿サーキットの印象を語った。鈴鹿はどんなサーキットでしょう?鈴鹿は素晴らしいコースの1つだね。あそこを再び走れることを心から楽しみにしているんだ。僕にとっては5年振りと、久しぶりの走行だね。鈴鹿には、高速サーキットという特徴もあり、F1カーで、本当に楽しめる。本当に興味深いサーキットで、上り坂や下り坂のセクションと異なるタイプのコーナーがたくさんあり、簡単なコースではないよね。
鈴鹿のコースのどこが好きですか?僕にとってこのコースで1番エキサイティングなのは、第1セクターのターン3と4、そして上り坂に向かうターン5だ。ここでは時速300キロを上回るから、クルマのスピードと方向の変化が本当に楽しいんだ。あのコーナーの組み合わせはとにかく信じられないくらいだね。以前の130Rはかなり挑戦しがいのあるコーナーだったと思うけど、今の新しい空力のルールでも、アクセル全開で走るところだ。鈴鹿にはどんな思い出がありますか?僕はこれまで鈴鹿には1度しか行ったことがないけど、すぐに思い出すのは、空港に到着した時に自分の携帯電話が使えないと分かったことだ。初来日だったのに、そんなことが起こるとは予想もしていなかったよ!それで僕は別の携帯電話を手に入れなければならなかったんだ。それ以外で覚えているのは、鈴鹿のコースがとても印象的だったということだね。初めて鈴鹿を訪れたのはいつですか?僕が初めて鈴鹿でレースしたのは2004年だった。あの年は台風の影響で予選を日曜日に延期しなければならなかった。本当にそれまで体験したことないことだったね。土曜日の午後、本来なら予選を戦っているはずの時間にホテルに戻っていたことだけじゃなく、僕が台風を経験したのはあれが初めてだったからね。あれは本当に凄かった。僕はあの台風が実際に鈴鹿を直撃するのかどうかを確認するため、ずっとテレビを見ていたよ。結果的に、雨は激しく降ったものの、予想していたほどひどくはならなかったね。当時の僕が乗っていたクルマは競争力があまり高くなかったため、最高のレースにはならなかった。できればウェットレースの方が良かったけど、レースは最後までドライのままで、僕はとにかく完走し、結果15位だった。これまで日本のファンとはどんな交流がありましたか?昨年の富士では、僕とトヨタを応援してくれるファンの数の多さにとにかく驚いた。彼らはとても熱狂的で、本当にF1を愛しているんだ。コースを周回して、トヨタの旗や応援の垂れ幕を目にするのは素晴らしい気持ちだった。あれは本当にやる気を高めてくれるし、再び日本であの状況を体験するのが待ちきれない気分だよ。鈴鹿にいた時のことで一つ覚えているのは、常に自分をファンが取り囲んでいたということだ。ホテルの外には、いつも大勢のファンがいて、サーキットに出入りする際も、単に一声かけて、声援を送るために至る所で待ってくれていた。本当に熱狂的なファンは、特別な雰囲気を作ってくれるので、嬉しい存在だ。日本GPでの目標は?僕はいつの日か、ぜひトヨタのために日本GPで優勝したいと思っている。それが夢だね。今年それが可能かどうかは分からないけど、この週末の僕の目標は表彰台目指して戦うことだ。もしトヨタのファンの前で表彰台に立てたら完璧だね。今週末、特に何を楽しみにしていますか?再び鈴鹿を走ること以外で、僕が楽しみにしていることが2つある。まず、また東京に行けることだろうね。東京は本当にクールな都市だし、僕は過去2年の間にかなりの時間を過ごしているからね。レースの前に少しの時間を東京で過ごせるのは嬉しい。もう1つ楽しみにしているのは寿司だ。僕は寿司が大好きなんだけど、最高の寿司を味わえるのは、言うまでもなく日本だからね。