ニュルブルクリンクで開催されるF1アイフェルGPには2万人のファンがグランプリに参加することができる。新型コロナウイルスのパンデミックによって開幕が7月まで遅れることになった2020年のF1世界選手権は開幕8戦を無観客で開催してきた。しかし、ムジェロで開催されたF1トスカーナGPでは2880人のファンがグランドスタンドからレースを観戦した。
今週末にソチで開催されるF1ロシアGPにはさらに多くの観客が入ることが予想され、イモラ(F1エミリア・ロマージャGP)、ポルティマオ(F1ポルトガルGP)、イスタンブールパーク(F1トルコGP)には5桁の観客の動員が予想されている。10月9日~11日に2013年以来となるF1カレンダー復帰を果たすニュルブルクリンクも9月22日(火)からF1アイフェルGPのチケット販売をスタート。ターン3、4、5のグランドスタンドのチケットは199ユーロ(約2万4500円)からとなる。主催者側は、新型コロナウイルスの流行のなかで高い安全基準を維持するための安全対策を実施。パーソナライズ化された完全座世紀指定の非接触型のチケットなどが含まれる。グランドスタンドは、個別のセクションに分割され、座席ブロックが指定される。ブロックには4つの予約可能な座席があるが、すべての観客はサーキットに参加するときにマスクを着用する必要がある。異なるグランドスタンドに座っているファンは、特別な訪問者案内システムのため、お互いに会うことができない。「最初の段階では、さまざまな価格カテゴリでチケットを提供することが重要だ」とニュルブルリンクのマネージングディレクターを務めるミルコ・マークフォートは Motorsport Week に語った。「もちろん、新型コロナウイルス時代、それに伴う膨大な人員と計画の努力には、コストの問題がすべてとなる」「しかし、すべてのファンにチケットを確保してレースを安全に楽しむ機会を与えることも重要となる」感染率が今後数日で急上昇しない限り、主催者は地方自治体と連携して追加のグランドスタンドを解放し、より多くのチケットを提供する。“ドイツのシベリア”と呼ばれるニュルブルクリンクは10月に氷点下になることもあり、ファンはコートや帽子を着こまれなければならない場合がある。