ロシアの資産家ヴィクトル・ハリトーニンが、ニュルブルクリンクの正式なオーナーとなった。2014年、自動車会社カプリコーンのロベルティーノ・ワイルドがニュルブルクリンクを買収する予定だったが、財政難で支払いができなかった。そして、製薬企業ファームスタンダードの共同オーナーであるヴィクトル・ハリトーニンが買収に合意したと報じられた。
当時のフォーブスによると、ヴィクトル・ハリトーニンは、総資産額は10億ドル(約1140億円)を超える世界第1342位の富豪だと伝えられている。今回、フォーブス・ロシアは、ヴィクトル・ハリトーニンが株式を80%から99%まで引き上げたと報道。新たな取引額は3800万ユーロだとしている。残りの1%はGetSpeedが保有している。ヴィクトル・ハリトーニンは、サーキットのために合計で7700万ユーロを支払ったとされている。ニュルブルクリンクが財政面とオーナーシップのトラブルに陥ったことで、昨年はF1ドイツGPがカレンダーから外れたが、2017年の開催も疑われている。バーニー・エクレストンは、ニュルブルクリンクの買収目前だと述べていたが、当時のオーナーはさらに“100〜200万ユーロ”の別のオファーを選んだ。そして、先月、バーニー・エクレストンは2017年も「レースがないのは確実だと言えると思う」と述べていた。2015年にF1ドイツGPを開催しなかったことについてヴィクトル・ハリトーニンは「彼らが財政的な問題についてオーガーナイザーと同意に至らなかったので我々自身が拒否した」と説明した。だが、フォーブル・ロシアはヴィクトル・ハリトーニンがバーニー・エクレストンとの交渉を再開すると報じている。