ジョージ・ラッセル(メルセデス)は、2026年F1第8戦オーストリアGP予選で獲得したポールポジションについて、終盤の黄旗区間を通過したラップが議論を呼ぶ中、「すべて正しく対処した」と胸を張った。Q3終盤、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がターン9でクラッシュしたことで黄旗が提示されたが、FIAはシングルイエローだったと判断。ラッセルのラップタイムは有効と認められ、今季4回目のポールポジションが確定した。
シングルイエローは適切だったと主張ラッセルは1分06秒133を記録し、シャルル・ルクレール(フェラーリ)を0.2秒差で抑えてポールポジションを獲得した。しかし、そのラップ中に黄旗区間を通過していたことから、タイム抹消の可能性も取り沙汰された。チームメイトのキミ・アントネッリはダブルイエローだと判断してアタックを中止した一方、ラッセルはシングルイエローに対応しながらラップを続行した。ラッセルは当時の状況について次のように説明した。「正直、マシン自体は見えなかった。ランオフエリアがすごく広いからね」そして、シングルイエローの運用は妥当だったとの考えを示した。「このケースではシングルイエローが正しかったと思う。ダブルイエローというのは目の前に危険がある状況を意味するものだ」「シングルイエローならコーナーの100メートル手前でリフトする程度で十分だし、それでマシンのコントロールを失うことはない」「フェルスタッペンがあれだけ奥のバリアまで到達したのは、限界まで攻めていてマシンを失ったからだ。だからシングルイエローで正しかったと思うし、自分も完全にコントロールした状態で走っていた。ダブルイエローとはまったく別の話だ」FIAの判定でポールが正式確定予選中、タイミングモニターには一時的にダブルイエローが表示されたことで混乱も生じた。ただし、そのダブルイエロー表示は17時00分45秒から53秒までの短時間のみ。ラッセルが問題の区間を通過したのは17時00分35秒であり、ダブルイエローが提示される約10秒前だった。そのため、ラッセルに求められたのはシングルイエロー下で減速したことを示すことであり、FIAはオンボードデータなどを確認した結果、規則を満たしていたと判断。ポールポジションは正式に認められた。一方、アントネッリは自己ベストを更新するペースで走行していたものの、黄旗を受けてラップを中止しており、最終的に4番手となった。突然訪れた驚異のペースラッセル自身も、最後のアタックで突然速さを発揮できた理由については説明できないと認めている。「答えが分かるなら毎週ポールを獲れるよ」「木曜日にも話したけど、マシンとタイヤが完璧に噛み合ってスイートスポットに入ると、一気に大きなタイムが出ることがあるんだ」「今日は本当に苦しい予選だった。Q2では敗退しかけたしね。でもQ3最初のラップは良かった」「最後のアタックではターン1でコンマ15秒、ターン3でもコンマ15秒、ターン4でもさらにコンマ15秒縮めていた。本当に信じられないラップだった」さらに終盤の黄旗についても振り返った。「最後のセクターではシングルイエローが出ていたから100メートルほどリフトして、大きくタイムを失った。それでもあのタイムが出た。正直、自分でも理由は分からない」「チームと一緒にどこであれだけ速さが出たのか分析することになるだろう。でもマシンの感触は本当に素晴らしかった」今回の予選では黄旗対応を巡って議論が起きたものの、FIAはラッセルがシングルイエローの規定を適切に守っていたと判断した。ラッセル自身も「すべて正しく対処した」と繰り返し、自身のポールラップに一切の問題はなかったとの認識を示している。
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