FIA会長のマックス・モズレーは、FOTAが申し出たエントリー最終期限の受け入れられないが、妥協案を受け入れる気があることを明らかにした。FOTAチームは、F1撤退を回避し、2012年までF1に参戦する意思を明言した最終的な妥協案マックス・モズレーとバーニー・エクストンに提出。FIA側もこの提案を受け入れる姿勢をみせている。FIAは、エントリーの最終期限を7月1日まで延長すること、コスワースが供給する標準エンジンのパワーダウンは拒否するが、予算制限と統治について改訂する気があること語る。
マックス・モズレーは、6月19日(金)までにコンコルド協定を改定するチャンスはなく、暫定的に1998年のバージョンを使用しなければならないよ語る。「1998年のコンコルド協定の統治条項の改訂を始めたら、長い議論が始まるだろう」「我々は遅くとも金曜日までには残りの2010年の申請者に返答しなければならないので、時間は残っていない」「したがって、全てのチームが手紙のやり取りによって1998年の統治条項を受け入れることに合意するというのが我々の提案だ。その後、我々は1998年の合意の保護のもとで2009年の新しいコンコルド協定を協議することができる」「我々は10年間これらに耐えてきた。もう数週間、数ヶ月くらい、困難ではないだろう」さらにモズレーは、次の数週間でさらなる議論を行う前に、チームが4,000万ポンドの予算制限を受け入れることを望んでいる。「FOTAの基本的な問題は、明確な人物が不在していることだ。チームは制約がなにかを理解する必要がある」「したがって、昨年合意され、公表された2010年の規約を受け入れることを提案する。必要に応じて、それらは統治条項の手順に基づき修正することができる」マックス・モズレーは、2010年が2つのレギュレーションにならないことを明らかにした。これはFOTAが最も不満を示していた部分でもある。具体的には、可変ウイング、ギアボックス規約、テスト制限は今シーズンのまま、タイヤウォーマーは継続となり、4WDは禁止となる。しかし、モズレーはコスワースのエンジンに関しては“2010年に復帰するために時間とリソースがない”ため、2006年レギュレーションでの実施を許可するだろうとしている。マックス・モズレーは、金曜日の最終期限までにFOTAが条件を取り上げるというFIAの要請に応えるよう書簡を送るとしている。「我々はまもなく各々のチームに署名のための書簡を送るつもりだ。署名され、返されれば、書簡は上記の提案に対して法的な拘束力を持ち、関連チームのエントリーを無条件にする」