日産自動車は、4月13日(土)にイタリアで開催された「ABB FIAフォーミュラE選手権」の第7戦ローマePrixに参戦した。セバスチャン・ブエミは5位、オリバー・ローランドは6位に入賞し、両ドライバーとも第6戦の三亜ePrixから2戦連続してポイントを獲得した。ローランドは予選でウォールに接触し、10位グリッドからレースをスタートした。ブエミはスーパーポールに進出したが、コースインと同時に雨が降り出す不運に見舞われ、6位グリッドからのスタートとなった。
決勝レースでは、2人のドライバーは素晴らしいスタートを切り、ブエミは6位スタートから4位に、ローランドは10位から6位までポジションを上げた。2周目に入ったところでアクシデントが発生し、レースは赤旗中断となった。再開後、ブエミとローランドはいいペースを見せたが、ライバルたちを追い抜くことはできなかった。今シーズンのフォーミュラEは、ここまでの7戦で7名の優勝者が生まれる混戦となっている。「予選で不運に見舞われたのが、表彰台を獲得できなかった原因でしょう。今回のレースでポイントを獲得できたことは良かったですが、さらにペースを上げるために努力を続けます。次のレースでは、私たちが新たな勝者になりたいと思います」と日産のグローバルモータースポーツダイレクターであるマイケル・カルカモは語った。4月27日(土)に予定されているパリ大会の後、モナコ・モンテカルロ、ドイツ・ベルリン、スイス・ベルンでのレースが続く。その後、フォーミュラEのシーズン5はアメリカ・ニューヨークでのダブルヘッダーイベントで幕を閉じる。「“Gen2”マシンの導入によって非常に競争の激しいシーズンになると考えてはいましたが、本当に驚くほどの混戦になっています。これまで私たちはレースに勝てるだけのパフォーマンスを見せてきました。あとは仕事をすべて終えるだけです。ブエミとローランドがパリで優勝を狙えるポジションからスタートできるよう努力していきます」と、日産e.damsチーム監督であるジャンポール ドリオは語った。セバスチャン・ブエミ「もう少し良い結果を望んでいましたが、私が5位、ローランドが6位となり、ポイントを獲得できたことは、チャンピオンシップを考えると良かったと思います。マシンはどういうわけか、前戦ほど競争力がありませんでした。スーパーポールで雨が降ってきたことは不運でしたが、これがモータースポーツです。パリのコースは狭く短い三亜のコースと似ており、私たちのマシンには向いていると思います。パリで8人目の優勝者になれるよう、集中して仕事をしなければなりません。私たちはいいパッケージを持っているし、戦い続けるだけです」オリバー・ローランド「最初の練習走行で最速タイムを記録し、2回目の練習走行でも4番手のタイムだったので、予選の結果にはがっかりしました。2コーナーを抜けるときに、壁にマシンをこすってしまいましたが、それでも幸い10位グリッドを得ることができました。決勝ではいいスタートを切って6位まで上がりましたし、エネルギーのマネジメントもうまくいきました。パリは2年前に私がフォーミュラEを見に行った大会で、非常に楽しみにしています。今はシミュレーターを使ってできる限り多くのことを学んでおり、第8戦で力強いレースができるように頑張ります」
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