フォーミュラEは、マドリードのハラマ・サーキットで、FIA世界選手権初の女性ドライバーによるテストセッションを開催し、アビ・プリング(日産)が午後のセッションで最速タイムを記録。ローラ・ヤマハABTから参加した小山美姫は4番手だった。3時間のセッションは、2024/25 ABB FIAフォーミュラE世界選手権のプレシーズンテストスケジュールの一環として実施された。
この前例のないテストでは、エリート女子レーシングドライバーたちが、シーズン11から導入されたGEN3 Evoレースカーを運転する機会が与えられた。このマシンは、時速0マイルから60マイルまで1.82秒で加速することができ、これは現行のF1マシンの30%速い。現在のF1アカデミーのランキングトップに立つアビ・プリングは、モータースポーツのトップ層を代表する18人のドライバーが参加した3時間のセッションで最速タイムを記録した。21歳の英国人ドライバーは、セッション序盤のトップだったWシリーズのチャンピオンで数々の優勝経験を持つジェイミー・チャドウィックと、フォーミュラE初の女性ポイント獲得者シモーナ・デ・シルベストロを上回るタイムを記録した。テストではジャガーTCSレーシングの代表として参加したチャドウィックが2位、マクラーレン開発ドライバーでF1アカデミーのレーサーであるビアンカ・ブスタマンテが3位となった。そして、4位にはローラ・ヤマハABTから参加した小山美姫が続いた。トヨタの育成ドライバーである小山はトップから0.842秒差のタイムをマークした。ほとんどのドライバーにとって、フォーミュラEのどの世代のマシンも試すのは初めてであり、GEN3 Evoでの走行は全員にとって初めての経験となった。女性ドライバー全員が同時にコース上での走行を行ったことで、このセッションは、このレベルのマシンを運転する機会のない多くのエリートドライバーにとって、貴重なプラットフォームを提供することとなった。このテストは、目的地を提供するだけでなく、現在のテクノロジーを最大限に活用して、キャリアとスキルを開発するための道筋を提供することを目的としている。