元F1ドライバーのマーク・ウェバーは、フォーミュラEがモータースポーツで最も競争力の高いシングルシーターシリーズだと考えている。2014年にスタートし、今季で4シーズン目を迎えているフォーミュラEは世界的な人気が急速に高まっており、日産、ポルシェ、メルセデスといったメーカーが参戦する予定となっている。また、シーズン5からはフェリペ・マッサがベンチュリーから参戦することが決定している。
過去3シーズンでは3名の異なるチャンピオンが誕生している。初年度はネルソン・ピケJr.、2年目にはセバスチャン・ブエミ、3年目にはルーカス・ディ・グラッシと元F1ドライバーがチャンピオンを獲得。だが、3名全てのチャンピオンが今季のチャンピオンシップ争いから脱落している。ベルリン大会を訪れたマーク・ウェバーは「フォーミュラEは明らかに進むべき場所だ」と Motorsport Week にコメント。「ここにはいろいろと大物が参戦しているし、ドライビングの水準は非常に優れている」「ここのドライバーの深さと競争のタイトさという点で、4輪で最も競争力のあるチャンピオンシップかもしれない」「競争力という点では非常に厳しい。誰が勝つか本当にわからないし、それはかなり良いことだ」シーズン4では4名の異なるウィナーが生まれており、参戦する20名中11名が少なくとも1度は表彰台に上がっている。一方、F1は2012年以降、10名以上の表彰台フィニッシャーが出たシーズンはない。マーク・ウェバーは、フォーミュラEの立ち上げ当初と現在を比較して“見る影もない”くらい進化していると表現した。「どんどん強力になっているし、2年前と今日を比較すると見る影もない。今後2年間も同じように進化していくだろう」