ローレンス・ストロール率いるコンソーシアムは新たにレーシングポイント社を設立。フォースインディアF1チームの資産のみを買収し、今週末のF1ベルギーGPから『レーシングポイント・フォースインディア』として参戦を開始する。8月16日(木)、ローレンス・ストロール率いるコンソーシアムは、破産管財人の管理下に入っていたフォースインディアの将来を確保するための契約に合意。
コンソーシアムには、ローレンス・ストロールのビジネスパートナーであるサイラス・チョウ、カナダの企業家アンドレ・デスマレー、モナコ・スポーツ&マネジメントのジョナサン・ダッドマン、ファッション業界のリーダーでマイケル・コースの最高経営責任者であるジョン・アイドル、通信投資家のジョン・マッコウJr.といった大物が名を連ねている。ローレンス・ストロールは、F1チームの親会社としてレーシングポイント社を設立。2010年からフォースインディアでCOO(最高執行責任者)を務めてきた、オトマー・サフナウアーをチームプリンパル兼CEOに任命した。これまで副チーム代表を務めてきたボブ・ファーンリーはチームを離脱するが、それ以外の上級管理職に変更はない。レーシングポイント・フォースインディアは、2018年のF1世界選手権をこれまでと同様にピンク、ホワイト、ブルーのカラーリングのマシンで参戦するが、新たなエントリーと見なされることで、フォースインディアがシーズン前半に獲得していた59ポイントを失い、0ポイントからシーズン後半戦を戦うことになる。また、議論となっていたフォースインディアとして割り当てられる予定だった賞金も受け取ることはできないと考えられている。ローレンス・ストロールは「月曜日に私はシルバーストントブラックリーの従業員の前に立ち、近年のこのチームの成果を称賛した」とコメント。「どんな企業でも、その強みはそれを支えている人材であり、このような才能ある人々のグループとともに新しい旅を始められることは大きな特権だ」「幸運にも私は多くの成功したビジネスを確立し、成長させてきたが、このチームを次のレベルに引き上げる気かはおそらく最もエキサイティングなチャレンジだ」「仲間の株主ととにみ、我々は新しいリソースに投資し、最高レベルでレースを続けられるように従業員にフレッシュなエネルギーをもたらしていく」「我々全員がモーターレースに情熱を持っている。我々はフォースインディアのレーサーの精神を認識しており、今後チームをさらに特別なものにするために高いモチベーションを持っている」レーシングポイント・フォースインディアのチームプリンシパル兼CEOに就任したオトマー・サフナウアーは「夏休みから戻り、今後のベルギーGPにむけて準備を進めるなかで、移行期間中のスタッフ全員の決意と忠誠心に感謝したい」とコメント。「現在、新たなオーナーシップ下でチームの将来が確実になった今、我々はベストを尽くし、レースをすることに集中することができるう」「我々には素晴らしい経営陣がおり、新しい時代を始めるにあたり、この安定性は極めて貴重だ。過去10年にわたってこのチームの成功に貢献してくれたボブ・ファーンリー、そして、今日のフォースインディアを作ってきた以前の株主のサポートに感謝したい」