F1ドイツGPでダブル入賞を果たしたフォース・インディアだが、COOを務めるオトマー・サフナウアーは、財政問題によって開発戦争に敗れることを懸念している。現在、フォース・インディアが財政問題を抱えていることは周知の事実であり、最近ではランス・ストロールの父親で大富豪のローレンス・ストロールが息子のためにチーム買収に乗り出しているとも噂されている。
それでも、フォース・インディアは中団バトルで果敢な戦いぶりをみせている。F1ドイツGPでは、セルジオ・ペレスが7位、エステバン・オコンが8位とダブル入賞を果たしており、フォース・インディアはコンストラクターズ選手権でハースと同ポイントに並んだ5位につけている。オトマー・サフナウアーは、財政的に問題がなければ、フォース・インディアはさらに多くのポイントを獲得できていたと考えている。「開発レースに勝つためには、開発できるリソースが必要だ」とオトマー・サフナウアーは Autosport にコメント。「我々は苦しんでいる。それは事実だ。財政面と内部のマニュファクチャリングにもっと多くのリソースがあれば、我々はもっと早くにクルマのパートをもたらせていただろう。開発レースではそれが痛手となる」「他チームは少しずつステップを果たそうとしているが、我々は少しずつステップを果たすことができていないし、全てを蓄えて、一気に全てのことをやろうとしている。一歩ずつ進んで、それに沿って学ぶことができれば、方向性に役立つ。リソースがあれば、全てのことが良くなっていく」「リソースをどのように使うかだ。お金だけでなく、どこで風洞での時間に費やすかもある。それも重要だ。早ければ早いほど良い」オトマー・サフナウアーは、フェラーリのエンジンの改善によってザウバーとハースがパフォーマンスを飛躍的に向上させたこともフォース・インディアを苦しめていると語る。「彼らのパワートレインは飛躍的に向上した」とオトマー・サフナウアーは語る。「メルセデスは長年にわたって素晴らしい仕事をしているが、フェラーリは今のF1で最もパワフルなパワーユニットを得たと思う」「ハースとザウバーがストレートで我々を悩ませるなど我々にとって新しいことだ。素晴らしいパワートレインだ。フェラーリのバッテリーの噂がひと段落してくれることをとにかく願っている」
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