フォース・インディアは、F1バーレーンGPに新型フロントウイングを1セットしか準備することができず、チームのポリシーによってセルジオ・ペレスが使用することになる。フォース・インディアは、開幕戦オーストラリアGPに“ほぼ新車”と言えるほどの大幅なアップグレードを投入。しかし、アップデート版フロントウイングは間に合わず、導入は第2戦まで延期された。
フォース・インディアは、新型フロントウイングを1セットしか持ち込んでおらず、メルボルンで高い順位でフィニッシュしたセルジオ・ペレスが使用することになることをチームメイトのエステバン・オコンが明かした。「1つしかないし、テストすることになるけど、チャンピオンシップで上位にいる方のドライバーがそれを得るのが通常のポリシーだ」とエステバン・オコンはコメント。「僕たちはポイントを獲得していないけど、セルジオということになる」エステバン・オコンは、フォース・インディアが開幕戦で何がうまくいかなかったかを検討するために詳細な金曜日のプランを立てており、バーレーンにむけては楽観的だと語る。「現状は明らかだし、僕たちが望んでいる位置には達していない」とエステバン・オコンはコメント。「正直、僕たちはミッドフィールドの最下位だ。でも、そこは重要ではない。なぜテストからレースまでにあまり改善できなかったのか多くのことを理解することがとても重要な週末になる。新しいフロントウイングを含め、多くのことをテストするし、それは素晴らしいことだ」「去年、僕たちはシーズン序盤に厳しい時期を過ごしたけど、シーズンを通して改善しつぃ、今年もそれを成し遂げたいと思っている」セルジイオ・ペレスも、オーストラリアではアップグレードパッケージで“本来やるべきことがやれなかった”ため、バーレーンでの金曜日が特に重要になると語る。「もう少し理解を深めなければならない。(オーストラリアのFP3は豪雨に見舞われたため)本格的に走らせる時間がなかったし、ちょっと痛手だった」とセルジオ・ペレスはコメント。「クルマにポテンシャルはあるし、それを解放できれば、ライバルにもっと近づけるはずだ」2年連続でコンストラクターズ選手権を4位で終えていたフォース・イイインディアだが、開幕戦ではハース、ルノー、マクラーレンの後塵を拝してミッドフィールドのなかで二人のドライバーは最下位に位置した。「F1では状況はかなり素早くかわる。去年のスタート時はあまり速くなかったけど、通常のコンディションでは予選で5番手や6番手だった。今年もクルマを速くできるはずだし、あらゆることが可能だと思っている」とエステバン・オコンは語った。ただし、フォース・インディアは深刻な財政難に陥っているとされており、開発の遅れはそれが原因と考えられている。以前、フォース・インディアは、F1の分配金を前借りすることでなんとかやりくりしてきたが、今年はウィリアムズがそれを拒否した。フォース・インディアの副チーム代表を務めるボブ・ファーンリーは「我々が生き残るかどうかは今後4週間で決まるだろう」と Auto Bild にコメント。「短期間で多くの資金を調達しなければならない」