フォース・インディアは、2018年F1マシン『VJM11』には今後のレースで大幅なパフォーマンス向上を果たせるポテンシャルがあると確信している。2018年の開幕戦となったオーストラリアGPでは、フォース・インディアにとって昨年のモナコGP以来となるノーポイントでレースを終了。プレシーズンで推測されていた通り、ハース、マクラーレン、ルノーが戦闘力を上げており、フォース・インディアは中団バトルで序列を落としたとの見方がなされている。
しかし、フォース・インディアが開幕戦に持ち込んだマシンは、バルセロナのテストで使用したマシンとは大きな違いがあった。フォース・インディアのCOOを務めるオトマー・サフナウアーは、チームはすぐにまた元のポジションを取り戻せると確信していると語る。「マシンの開発に関しては通常通りの仕事だ」とオトマー・サフナウアーはコメント。「バーレーンでは新しいフロントウイングが入ることになっており、メルボルンで導入したアップグレードを補うことになる。現在のマシンはテスト中に使った物とは完全に異なるスペックであり、我々はまだ学習の途上にある」「新しい空力プラットホームには巨大な開発ポテンシャルがあり、舞台裏ではシーズンの第一四半期でパフォーマンスで前進するための作業が進行している」 F1オーストラリアGPでは、今シーズンの4位争いはルノー、マクラーレン、ダークホースと目されるハースF1チームの3チームのバトルになることを予感させるものだった。しかし、オトマー・サフナウアーはそこにフォース・インディアも加わることができると信じている。「テストを見れば、中団が大きく接近したことは明らかだったし、メルボルンで大きなショックはなかった。今年は各チーム間でポイントがより均等に拡散されることになると考えており、4位を守るのは大仕事だ。だが、まだ1レースが終わっただけだ。F1では物事が非常に、急速に変化する」 「開発レースは始まったばかりであり、重要なのはシーズンをどの位置で終えるかだ。昨年、我々は開発力で周囲のチームを上回った。今年も同じようにしなければならない。我々のゴールは4位を守ることだ。その位置を取り戻すために懸命に戦っていく」