フォース・インディアは、F1イギリスGPで待望の“Bスペック”マシンを投入するが、レギュラードライバーの二人は控えめな期待を口にしている。 冬の間のトラブルにより、妥協を強いられた2015年マシンのステアリングをこれまで握ってきたニコ・ヒュルケンベルグとセルジオ・ペレスは、マシンのアップグレードをずっと心待ちにしていた。
それでも、メルセデスエンジンという武器を持つフォース・インディアは、コンストラクターズランキングでレッドブルとロータスの間の5番手につけている。「これはすごいことだ」とセルジオ・ペレスは Auto Motor und Sport にコメント。「だって、このクルマでだからね。チームがいかに強いかを示している。僕たちは最大限のチャンスをものにしてきたんだ」 そして、来週末のF1イギリスGPで“Bスペック”マシンがいよいよデビューを飾る。 新しいパーツの多くは先週のオーストリアテストでお披露目されたが、ドライブしたのはパスカル・ウェーレインとGP3ドライバーのエステバン・オコンだった。 18歳のエステバン・オコンは“Bスペック”マシンについて「素晴らしかった。とても速いよ!」とコメント。「シルバーストンを見ないとわからないけど、たぶん、とても速いクルマになると思う」しかし、セエジオ・ペレスとニコ・ヒュルケンベルグはもう少し慎重だ。 “Bスペック”マシンについて質問されたセルジオ・ペレスは「データは良さそうだ。でも、慎重にならなければならない。初めは、あまり期待しすぎない方がいいと思う」とコメント。「まずは新しいクルマのことを知る必要がある」 ニコ・ヒュルケンベルグはオーストリアで古いマシンで予選5番手に食い込み、レースを6位で終えた。関係者の間からは急進的な“鼻孔”ノーズを持つBスペックが1周につき1秒タイムアップするとの声も出ている。 「アップグレードは、あれもこれも良くなると言われるものだけど、そうではないことが多い」とニコ・ヒュルケンベルグはコメント。「僕は自分でクルマをドライブするまで判断を待ちたい」「それでも、前進につながるとは思っている」