フォース・インディアは、19日(木)からスタートするバルセロナテストで、メルセデスのリザーブドライバーであるパスカル・ウェーレインが4日間のテストのうち2日間をドライブすることを発表した。ドイツ出身でパスカル・ウェーレイン(20歳)は、メルセデスの支援を受けてDTMに参戦。昨年のアブダビテストでメルセデスを1日だけテストしていた。
だが、ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグにとってシーズン開幕前のテストは貴重な時間であり、メルセデスがエンジンを供給するフォース・インディアをドライブすることになった。フォース・インディアは、2015年F1マシン『VJM08』の完成が間に合わず、今週のバルセロナテストで2014年F1マシンを使用して2015年のピレリタイヤを評価する。パスカル・ウェーレインは初日と3日目を担当。セルジオ・ペレスとニコ・ヒュルケンベルグがそれぞれ2日目と最終日を担当する。パスカル・ウェーレインは「サハラ・フォース・インディアにバルセロナの公式テストでクルマを2日間ドライブする機会を与えてもらい、とても嬉しく思う。また、これを実現させるためにサポートしてくれたメルセデスにも感謝している」とコメントした。「若手ドライバーによって、クルマに乗る時間はとても貴重だし、多くのことを学ぶことができる。シミュレーターはもうわかっているけど、トラックでの経験はあまりない。スペインでの最初の目標はチームと一緒に良い仕事をして、できるだけ多くのことを学び、エンジニアに良いフィードバックを与えることだ」 「すでにワールドチャンピオンのメルセデス・ベンツ F1 W05ハイブリッドをドライブしたことがあるので、サハラ・フォース・インディアとの比較をとても楽しみにしている。チームの仕事方法、マシンをどのように改善し、問題に対処していくか。それら全ての経験が次の段階に進むために役立つ」「テストでのラップタイムが2次的なものだというのは誰でも知っている。でも、もちろん、できる限りコンペティティブでいたい。昨シーズンのサハラ・フォース・インディアはとても力強いパフォーマンスを見せていた。チームのプッシュ、そして、メルボルンの開幕戦に向けた準備に小さな貢献ができれば嬉しい」またパスカル・ウェーレインは、F1スペインGPとF1オーストリアGPの後に行われるインシーズンテストでもフォース・インディアをドライブする。 フォース・インディアのチーム代表ビジェイ・マリヤは「バルセロナで我々と一緒に仕事をするチャンスをパスカルに与えられたことを嬉しく思う」とコメント。「彼はエキサイティングで有望な若手であり、モータースポーツの最高レベルで成功するためのものを持っていることは証明済みだ。メルセデス・ベンツのリザーブドライバーとして、彼にはF1でのキャリアが約束されている。このテストは双方にとってポジティブな経験となるに違いない。テストにパスカルを呼べるということは、我々とエンジンパートナーのメルセデス・ベンツとの間に強力な関係があることを示している。彼らの協力に感謝したい」 メルセデスのモータースポーツ責任者トト・ヴォルフは「パスカルにとって、これは我々の友人であるフォース・インディアの元でF1の知識を深める素晴らしい機会だ。また、メルセデス・ベンツ・ファミリーの良好な関係を示している」とコメント。「昨年のアブダビテストで我々はパスカルのアプローチに感銘を受けた。彼のフィードバックはフォース・インディアにとっても有益なはずだ。彼にとっても異なるチームと仕事をして経験を積むことは貴重な機会となる。主要プログラムであるDTMでも今年は彼にとって重要な1年であり、こうしてF1で経験を積むことも重要だ。我々はその両方で大きな関心を持って彼の成長を見守っていく」フォース・インディア バルセロナテスト1回目2月19日(木) パスカル・ウェーレイン2月20日(金) セルジオ・ペレス2月21日(土) パスカル・ウェーレイン2月22日(日) ニコ・ヒュルケンベルグ