パスカル・ウェーレインが、バルセロナテストでフォース・インディアのマシンを走らせることになりそうだ。今シーズンの初テストとなったヘレステストを欠席し、請求書の未払いやサプライヤー問題を抱えていると噂されるフォース・インディアだが、次回のバルセロナテストには参加する予定となっている。だが、カラーリングのみ披露されているフォース・インディアの新車VJM08は、ファクトリーにモノコックが届けられたと言われる一方で、まだ準備は整っていない。
フォース・インディアの広報担当も「(2015年型マシンを)お披露目するのは最終テストを予定しています」と認めている。 そのため、フォース・インディアは、2月19日(木)から始まるバルセロナテストでは2014年F1マシンを使用するが、今のところまだ誰がドライブするかは発表されていない。ここ数日に渡い、ドイツのメディアは、セルゲイ・シロトキンのロシアスポンサーが約束した資金が初テストまでに届かず、フォース・インディアが再びシートを“売り”に出していると報道。そして、DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)ドライバーで、メルセデスのリザーブドライバーに就任したパスカル・ウェーレインが、バルセロナテストのシートを確保する見込みだと報じられている。昨年12月、フォース・インディアのエンジンサプライヤーでもあるメルセデスのトト・ヴォルフは、ドイツ出身のパスカル・ウェーレインに「リザーブ、テストでの役割、あるいは小規模チームでの金曜フリー走行担当」といった役目を見つけようと努力していると明かしていた。 Sport Bild の記者ラルフ・バッハは、ブログ f1-insider.com で、フォース・インディアがメルセデスから届いた最新の請求書に対する支払いを終えていないと投稿。「ウェーレイン起用のみが、バルセロナのテストでフォース・インディアのエンジンを確保する道だと言われている。レギュラードライバーのニコ・ヒュルケンベルグとセルジオ・ペレスはオーストラリアのシーズン開幕戦を目前に控えた最後テストまで待たなければならないだろう」