クリスチャン・ホーナーのF1復帰を巡る新たな選択肢として噂されていた中国EV大手BYDへの加入説が否定された。BYD幹部は「現時点でプロジェクトは存在しない」と明言し、ホーナーのF1復帰シナリオは再び不透明となっている。レッドブル・レーシングを2025年に退任してから1年が経過したホーナーは、ガーデニング休暇も終了しているものの、いまだ新天地は決まっていない。アストンマーティンとの関係が取り沙汰される一方、BYDルートは現時点で消滅した格好だ。
BYD幹部がF1参戦報道を否定クリスチャン・ホーナーは2025年イギリスGP直後にレッドブルの親会社から解任され、約20年間率いたチームを去った。当初は2030年まで契約を残していたが、最終的に2025年9月に正式退任となった。その後は複数のF1チームとの関連が報じられてきたが、中国EVメーカーのBYDで新規F1プロジェクトを率いる可能性も噂の一つだった。しかし、BYDの副会長ステラ・リーはスペインメディア『SoyMotor』に対し、この報道を否定した。「いいえ、そのようなプロジェクトはありません」「夢は常にありますが、具体的な計画はありません」これにより、BYDが近い将来F1へ参入し、そのトップとしてホーナーが復帰するという見方は大きく後退した。技術パートナーでなければ参戦しない姿勢BYD側はF1への関心そのものを否定しているわけではない。同社の特別顧問アルフレード・アルタヴィッラは、参戦する場合でも最大の目的は技術開発であり、マーケティング目的だけでF1に参入する考えはないと説明した。「2030年以降の新レギュレーションの議論には参加していません。ステラも明確に説明していますが、私たちはBYDの技術がF1に貢献できる場合にのみ関心があります」「単にマシンにステッカーを貼るためだけにF1へ参入することは決してありません。そのようなお金の使い方より良い投資先があります」「F1と技術パートナーになれる道が見つかれば興味を持つでしょう。しかし、それが前提条件です」2030年以降のPU方針も不透明要素BYDは世界有数のEVメーカーであり、最大の強みはバッテリー技術にある。一方で、FIAのモハメド・ビン・スライエム会長は2030年または2031年からV8エンジンへの移行と電動化比率のさらなる縮小を目指す考えを示している。2027年には内燃機関と電動比率が58対42、2028年には60対40へ変更される予定だ。将来的に電動技術の比重がさらに低下すれば、BYDがF1参戦に魅力を感じ続けるかは未知数である。BYD側が「具体的なプロジェクトはない」と明言したことで、ホーナーのF1復帰候補は再び絞られた形となった。現時点では、以前から名前が挙がるアストンマーティンなどが現実的な選択肢として残されている。
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