オランダの名門チーム、ファン・アメルスフォールト・レーシングの経営陣が、F1における第12チーム参戦を視野に入れた新プロジェクトを進めていることが明らかになった。この計画は、元アルピーヌおよびレーシングポイントのチーム代表であるオトマー・サフナウアーと、同チームのオーナーであるラファエル・ビジャゴメスの連携によって進められており、キャデラックF1チームに続く新規参入の可能性として注目される動きとなっている。
第12チーム構想は継続中 VARとの連携が鍵サフナウアーは約1年前からF1第12チームの立ち上げに関与していることを明かしていたが、その背後にあったパートナーが今回、ファン・アメルスフォールト・レーシングのオーナーであるビジャゴメスであることが明確になった。「我々はF1チームの立ち上げについて検討してきたし、興味深い案件があれば参入、あるいは既存チームへの出資もあり得る」とサフナウアーは語った。「以前は第11チームとしての参入を模索していたが、その枠はキャデラックに渡った。今後第12チームの可能性が開かれれば、我々もそこに挑戦したいと考えている」このプロジェクトと並行して、サフナウアーはファン・アメルスフォールト・レーシングのマネージングパートナーにも就任。単なる雇用関係ではなく、パートナーとして関与することを条件に参画したという。インディカー参戦も視野 短期的拡張を模索ただし、この構想はF1に限定されたものではない。サフナウアーは、より現実的な短期戦略としてインディカーやスポーツカー分野への進出も検討していることを明かした。「インディカーチームの検討やスポーツカーも含め、組織全体の価値を高める方向で拡張していく。長期ではなく、より短期的な視点で考えている」その中で、インディカーの既存チーム買収も選択肢として浮上しているが、現在のシリーズでは“チャーター制度”が導入されており、参入には参戦枠の有無が大きな判断材料となる。「買収するならチャーター付きのチームであるべきだ。いくつか考慮すべき点がある」ブランド戦略は柔軟 VARの名称は維持へファン・アメルスフォールト・レーシングは51年の歴史を持つ名門であり、このブランドは今後も維持される見通しだ。一方で、将来的にF1チームやインディカー参戦が実現した場合の名称については未定であり、買収対象やパートナー次第で柔軟に決定されるという。「何を買うかによる。価値あるブランドを手に入れるなら、その名前を維持するのが合理的だ」この発言は、単独新規参入だけでなく、既存チームの買収や資本参加も現実的な選択肢として検討していることを示している。F1ではすでにキャデラックF1チームの参入が決定しており、第12チームの枠が開放されるかどうかは依然として不透明だが、サフナウアーとファン・アメルスフォールト・レーシングの動きは、ポスト2026年のグリッド拡張を巡る重要な布石となる可能性がある。