F1カレンダーにおける“アフリカ大陸の空白”を埋めるべく、南アフリカのキャラミ・サーキットがF1復帰へ向けた大きな一歩を踏み出した。ヨハネスブルグ近郊にあるキャラミは先週、F1開催に必要なFIAグレード1のサーキットホモロゲーション(公認)取得に向けた改修計画について、FIAから正式な承認を受けた。
そして次なるステップとして、南アフリカのスポーツ大臣ゲイトン・マッケンジーは、F1の商業権を管理するリバティ・メディア傘下のFOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント)との会談に臨む予定だ。「来週オーストリアで再びFOMと会談する」とマッケンジー大臣は南アフリカのニュースチャンネルeNCAに語った。「公式な招致提案を提出したいと考えている」この会談は、6月末にレッドブル・リンクで開催されるF1オーストリアGP期間中に実施される見通しであり、大臣はその後のスケジュールについても明かした。「その翌週、7月1日にF1誘致に向けたプロモーターを正式に発表する。それが終われば、あとはF1の判断次第だ」マッケンジー大臣はその口ぶりからも強い自信をうかがわせている。「我々にはサーキットがある。プロモーターもいる。そして何より、アフリカ最大のモータースポーツコミュニティがある」キャラミは過去に21回のF1開催実績を持ち、最後にレースが行われたのは1993年。今回の改修プロジェクトには、F1マイアミGPのサーキット設計を手掛けた実績を持つ「Apex Circuit Design」が参画しており、F1基準を満たすインフラ整備が進められている。
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