2026年のF1シーズンは、シリーズ全体に大きな変化が訪れる年となる。キャデラックがF1に新規参戦し、グリッドはついに22台に拡大。さらに、スペイン・マドリードでの新グランプリ開催や、持続可能燃料を使用する新レギュレーションの導入など、新時代の幕開けを象徴する要素が多数盛り込まれている。F1はこのたび、全24戦からなる2026年の年間スケジュールを公開。
3月にオーストラリアで開幕し、続いて中国、そして第3戦として日本グランプリが単独開催される構成となっている。桜の季節に重なる鈴鹿での一戦に続き、欧州・アメリカ・中東を巡る構成も一部見直されており、本記事ではカレンダーの主な変更点や注目ポイントをまとめて紹介する。メルボルンが再び開幕戦に2026年シーズンは3月6~8日にオーストラリア・メルボルンで開幕する。前年と同様、アルバートパークでの市街地レースがオープニングラウンドを飾ることとなった。今年のオーストラリアGPは週末の観客数が過去最多の465,498人を記録し、前年の記録をさらに1万3000人以上上回った。開幕戦の翌週には中国GP、そして第3戦には引き続き日本GPが組まれているが、2026年は単独開催となる。開催時期は桜の季節に重なり、再び鈴鹿で満開の花が見られる可能性が高い。2026年もF1シーズンはオーストラリアGPで開幕。前年同様、3月にメルボルンで開催される。中東ラウンドはラマダン考慮で4月に移動ラマダン(断食月)期間が2月から3月にかけて設定されているため、バーレーンとサウジアラビアの2戦は2026年も4月にスケジュールされ、2週連続の開催となる。カナダGPは5月に前倒し、マイアミの直後にカナダ・モントリオールで開催されるカナダGPは、これまで通例だった6月開催から5月に前倒しされる。これはマイアミGPとの物流効率を考慮した動きで、F1が進めるカーボンニュートラル戦略の一環でもある。これにより、北米2戦(マイアミ→カナダ)は移動距離を最小限に抑えたスケジュールとなり、欧州への逆戻りを回避する構成となる。カナダGPは2026年に5月開催へ移動。マイアミGPの翌週に組まれる。モナコGPが6月開催に移行し欧州ラウンドの幕開けにカナダGPの前倒しに伴い、モナコGPは6月にスライド。2026年以降もF1がモナコでの開催を継続することを保証する6年契約延長が決まっており、2031年まで開催が確約されている。この日程変更により、モナコGPは欧州ラウンドの開幕戦となり、翌週にはバルセロナとの2連戦が組まれている。その後もオーストリア&イギリス、ベルギー&ハンガリーの2連戦が続き、夏休みに突入する。モナコGPは6月に開催され、欧州ラウンドのスタートを切る。マドリードGPが初開催 欧州ラウンド最終戦にF1はすでに、2026年から2035年までの間、スペインGPをマドリードで開催すると発表しており、現在は市街地と専用区画を組み合わせた新サーキットの建設が進行中。2026年のマドリードGPは9月に初開催され、イタリア・モンツァとの2連戦で欧州ラウンドを締めくくる。モンツァは欧州シーズン終盤の2連戦の一戦として、マドリードGPと並んで開催される。アジア・アメリカ・中東へと向かう終盤戦その後はアジアに戻り、アゼルバイジャン(バクー)とシンガポールでのレースを経て、アメリカ大陸での3連戦が始まる。オースティン(COTA)を皮切りに、メキシコシティ、サンパウロ(インテルラゴス)と続き、ラスベガスGPが第22戦として登場。そして最終盤はカタールとアブダビの中東2戦で締めくくられ、アブダビGPが12月6日に2026年シーズンのフィナーレを飾る。