FIA(国際自動車連盟)は、ニールス・ヴィティヒがF1レースディレクターを辞任し、即時FIAを去ると発表した。しかし、どうやらそうではないようだ。ニールス・ヴィティヒは、モータースポーツの統括団体であるFIAが、彼がF1レースディレクターを辞任したと発表した数時間後、驚くべきことにFIAに反論した。
FIAは、ヴィティヒが「新たな目標を追求するため」に退任すると発表し、F2およびF3のレースディレクターを務めていたルイ・マルケスが即時就任すると発表した。FIAは、2021年の論争の的となったキャンペーンの終了後にマイケル・マシが解任された後、その役職に就任したヴィティッチが「レースディレクターとしての責任を非常にプロフェッショナルかつ献身的に果たした」と指摘した。組織は当然ながら、彼の献身的な姿勢に感謝し、今後の幸運を祈った。しかし、ヴィティヒは円満退社ではなかったようだ。Motorsport-Magazinの取材に対し、ヴィティヒは簡潔に「私は辞任していない」と述べた。同誌は、発表の直前にヴィティヒが解雇を告げられたと報じている。分かっているのは、スタッフに最初の声明が発表される直前まで知らされていなかったため、FIAは迅速に対応したということだ。残るグランプリはラスベガス、カタール、アブダビの3戦のみで、そのうちアブダビは4週間後の12月8日に迫っている。ニールス・ヴィティヒとFIA会長のモハメド・ビン・スライエムとの間に摩擦が生じているという指摘があり、いずれにしてもヴィティヒは今シーズン限りで退く予定だった。ヴィティヒが解雇された場合、FIAは彼が飛び立つ前に背中を押してやることにしたようだ。