女性だけのレースシリーズ『Wシリーズ』は、2020年のF1スーパーライセンスポイントの配分の詳細を発表した。Wシリーズは、2020年からFIAによるF1スーパーライセンスポイントの対象カテゴリーに入り、上位8名のドライバーにポイントが与えられ、優勝者には15ポイントが与えられることになった。F1のスーパーライセンスを取得するには40ポイントのライセンスポイントを取得する必要がある。
初シーズンとなった昨年は、ウィリアムズF1チームの開発ドライバーであるジェイミー・チェドウィックがチャンピオンを獲得。今年のみ前年度のチャンピオンの参戦が認められており、チャドウィックはタイトル防衛とともにF1スーパーライセンスポイントの取得を目指す。「FIAが2020年シーズン以降、Wシリーズの最も成功したドライバーにスーパーライセンスポイントを付与する決定を下したことを嬉しく思います」とWシリーズの最高経営責任者であるキャサリン・ボンド・ミューアは述べた。「それにより、より多くのシニアチャンピオンシップでレースをすることを目指す女性ドライバー向けの“フィーダー”シリーズとしてのWシリーズの重要性が増しています」「実際、Wシリーズチャンピオンシップの上位8名がスーパーライセンスポイントを獲得できるようにになったことで、Wシリーズは、FIAフォーミュラでレースをし、いつかは男性ドライバーを倒すことを目指している女性ドライバーにとってモータースポーツのはしごのさらに重要な段になりました。 FIA F3選手権は、論理的には彼女たちの次以降の段となります」Wシリーズのレーシングディレクターを務める・デイブライアンは「初年度のWシリーズチャンピオンシップに出場したドライバーは、FIAスーパーライセンスポイントの対象外でした。しかし、それはどのレースシリーズの最初のシーズンでも珍しいことではありません」とコメント。「しかし、2020年には変わります。WシリーズのFIAスーパーライセンスポイントの割り当ては、NASCAR、インディライツ、フォーミュラ・ルノー・ユーロカップ、ワールドツーリングカー選手権など、長く確立され、非常に権威あるレースシリーズの割り当てと同じになりました。」Wシリーズの諮問委員会委員長であるデビッド・クルサードは「個人的に、Wシリーズがスーパーライセンスポイントの割り当てにより、FIAによってさらに認識されたことを嬉しく思います。F1ドライバーになるというドライバーの願望の聖杯です」と述べた。「現在のWシリーズドライバーが将来どこでレースをするかに関係なく、FIAの決定は、Wシリーズが将来プロのレーシングドライバーとして成功するために女性の才能を開発し、女性ドライバーにスキルを開発する機会を与えるという我々の絶対的な信念を確認しました」「FIA会長のジャン・トッドにのWシリーズ選手権の第2シーズンに先んじるビジョンと支援に感謝したい」Wシリーズ F1スーパーライセンスポイント割り当て(2020年)1位:15ポイント2位:12ポイント3位:10ポイント4位:7ポイント5位:5ポイント6位:3ポイント7位:2ポイント8位:1ポイント