FIAは3日(水)、カタールのドーハで世界モータースポーツ評議会の会議を開催し、決定した2015年のF1レギュレーションの変更点を発表した。2015年のF1では、不評だったダブルポイントシステムを廃止。また、導入が予定されていたセーフティカー後のスタンディング・リスタートも安全性の理由で廃止となった。
また、シーズン終盤にフリー走行でテストが実施されていたバーチャルセーフティカーの導入が決定した。2015年 F1レギュレーション 変更点ダブルポイント最終戦でのポイント2倍は今年限りで廃止。スタンディング・リスタート来年から導入されるはずだったセーフティカー後のスタンディング・リスタートだが、チームとの話し合いにより、安全上の理由で廃止。バーチャルセーフティカー今シーズン終盤に実施されたテストの結果を踏まえ、2015年から導入が決定。バーチャルセーフティカーは、セーフティカーが出動するほどではないものの、危険な状況であると判断された場合、サーキットの特定の区間でマシンの速度を制限するための新しいシステム。レースの中断レースが中断された場合のリスタート時にマシンはスターティンググリッドへ着かない。代わりに、全マシンはピットレーンの出口で待機する。その際、ピットレーンの出口は閉鎖され、最初にピットレーンに到達したマシンは直接ピットレーンの出口に並び、後続のマシンはゆっくりそのうしろに並ばなくてはならない。グリッド上に残ったチームスタッフと備品15秒前シグナルが出されたときに、グリッド上にチームスタッフと備品が残っていた場合、関連するドライバーはピットレーンからレースをスタートしなければならない。それができない場合は10秒のストップ&ゴー・ペナルティが科せられる。パワーユニット・ペナルティパワーユニット一式を交換してもペナルティの対象にはならなくなったが、現行のレギュレーションにあるように、パワーユニットを構成する個々の構成要素を交換した場合はその回数がカウントされ、回数が一定になるとペナルティの対象になる。グリッド降格ペナルティをすべて消化できない場合、今年のように未消化グリッド降格数が次戦に持越しされることはなくなった。その代わり、未消化分のペナルティはレースでタイム加算ペナルティに置き換えられる。アンセーフリリースレース中、マシンが安全ではない状態でピットレーンにリリースされた場合、ドライバーは10秒ペナルティを受ける。予選24台のマシンが予選に参加する場合、Q1とQ2では7台のマシンが次のラウンドに進出できない。22台のマシンが参加する場合、6台のマシンが各ラウンドで敗退する。セーフティカー周回遅れの最後のマシンがレースのトップを走るマシンの前に出た時点で、その次の周にセーフティカーはピットへ戻る。レースディレクターは周回遅れの全てのマシンがセーフティカーの後ろの隊列に着くことを待たずにリスタートできる。最低重量燃料を含まない状態で702kgに引き上げ。スーパー・ライセンス取得条件年齢を18歳以上に制限。さらに下位フォーミュラで2年以上の参戦経験が必要となる。また、F1のマシンを使用したテストで合計300kmを走破し、下位フォーミュラでの成績をもとに算出したポイント制度で必要条件をクリアすることが条件となる。
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