FIAは、2012年シーズンからのF1におけるディフェンシブな動きについての解釈を明確化した。昨年末に発表されたF1レギュレーションでは、ポジションを守るためにレーシングラインを離れたトライバーは再びラインに戻ることは許されないとされていた。しかし、FIAは新たなスポーティングレギュレーションを発表。コーナーへのアプローチ時にマシンとトラック端の間に十分なスペースを空けていればレーシングラインに戻っても良いとした。
ただ、FIAはライバルからポジションを守る動きは1度しか許されないと主張した。「ポジションを守るために1回を越えて方向転換することは許されない。オフラインに出てポジションを守り、レーシングラインに戻るドライバーは、コーナーにアプローチする際に自分のマシンとトラックの端との間に少なくとも1台分の幅を空けていなければならない」またFIAは、セーティカー時に周回遅れのドライバーが、先頭集団を追い抜いて同一周回に戻る際の行為も明確化した。「コースの現場監督が安全であると考え、タイミングモニターに "LAPPED CARS MAY NOW OVERTAKE" とのメッセージが表示された場合、リーターに周回遅れにされたリードラップのマシンとセーフティカーを追い抜くことが要求される」「セーフティカーが配備された後、再び最初のセーフティカーラインを通過してラップ最後のラインを通過したときに周回遅れだったマシンにのみ適用される」「リードラップのマシンとセーフティカーを追い抜くそれらのマシンは、適切なスピードで、オーバーテイクすることなくトラックを周回し、セーフティカー後ろの隊列の後方につかなければならない。それらのマシンが追い抜いている間、安全にそれが実行されるように、リードラップのマシンはやむを得ない場合を除き、常にレーシングラインに留まっていなければならない」「コースの現場監督がトラック状況がオーバーテイクに不適切であると考えた場合、タイミングモニターには "OVERTAKING WILL NOT BE PERMITTED" と表示される」関連:FIA、2012年のF1レギュレーション変更を発表 - 2011年12月7日