スクーデリア・フェラーリは、2026年シーズンの巻き返しに向けた開発の一環として、改良版リアウイングのテストを実施した。モンツァで行われたフィルミングデーにおいて、その特徴的な可動機構が再び確認され、次戦マイアミGPに向けたアップデートの一端が明らかになっている。プレシーズンから注目を集めてきた“マカレナ”ウイングは、一度実戦投入されたものの撤回された経緯がある。
その改良版が再び姿を現したことで、フェラーリが慎重に完成度を高めながら再導入のタイミングを探っている状況が浮かび上がる。再び確認された“マカレナ”リアウイングフェラーリはモンツァでのフィルミングデーにおいて、回転式リアウイングの改良版を走行させた。流出した映像では、ストレート走行時にリアウイングが上下反転する独特の挙動が確認されている。このコンセプトはバーレーンでのプレシーズンテストで初披露され、直線時にウイングが反転することでドラッグ低減を狙う設計とみられている。“マカレナ”と呼ばれるこの機構は、中国GPのフリー走行でも一度使用されたが、その後マシンから取り外されていた。ハミルトン「投入は少し早すぎた」ルイス・ハミルトンは中国GPでの初投入について、次のように語っている。「僕たちはここに持ち込むのを急ぎすぎたし、本来は第4戦か第5戦あたりで導入される予定だったと思う」この発言からも、当初の仕様は開発途上だったことが示唆されており、今回のテストはその完成度を高めたバージョンの評価とみられる。 Ferrari ya se encuentra en Monza haciendo su 'filming day' y probando las mejoras que llevarán a Miami Cambia el 50% del coche, e introducirán definitivamente el alerón trasero 'Macarena' Además, podrán probar los nuevos cambios al reglamentopic.twitter.com/nWemQk2slQ— Nachez (@Nachez98) April 22, 2026 モンツァでのテストの狙いフィルミングデーで許可されている200kmの走行距離を活用し、フェラーリはSF-26の挙動を詳細にチェックした。モンツァはエネルギー回生への負荷が大きいサーキットであり、パワーユニットと空力の両面を同時に評価するには最適な環境といえる。また、この走行は空力パッケージ全体の検証も兼ねており、改良型フロアやその他のエアロパーツも同時にテストされたとみられている。マイアミ投入か、さらなる延期かフェラーリは、今回テストされたアップデート群を5月3日のマイアミGPで投入する準備を進めている。ただし、回転式リアウイングについては導入が見送られ、カナダGPまで持ち越される可能性も指摘されている。シャルル・ルクレールが先にステアリングを握り、その後ハミルトンも現地入りしていることから、ドライバー間での評価比較も進められている段階だ。現時点では、この“マカレナ”ウイングが戦闘力向上の決定打となるかは不透明だが、フェラーリが空力面で大胆な解決策を模索していることだけは明らかだ。開発の成熟度と投入タイミングが、今後の勢力図に直結する重要な分岐点となりそうだ。
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