フェラーリは2025年F1オランダGPでルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールがともにリタイアを喫し、無得点に終わる厳しい週末となった。序盤にハミルトンがターン3でスピンを喫してクラッシュし、後半にはルクレールがピットアウト直後にメルセデスのアントネッリと接触。チームは大きなポイントを逃す結果となった。
しかしチーム代表フレデリック・バスールは、レース全体を「ポジティブな面もあった」と振り返る。金曜の不調から挽回して得られたレースペースを評価し、ルクレールがフェルスタッペンやラッセルに迫る速さを示したことを強調。次戦モンツァに向け「改善の余地は大きい」と前を向いた。「全体的に厳しい週末だった」とバスールはコメント。「金曜日は非常に悪く、そこから全員とドライバーがよく挽回して、今日はまずまずのペースを得られた。不運にもルイスはマシンのコントロールを失った。前の周と比べてほんの少し外に出てしまい、コース脇の濡れた部分に触れてクラッシュした。シャルルについては、キミが謝りに来た。少し楽観的すぎたと思うが、レースインシデントだと感じている。その前のシャルルは良いペースを見せていて、ラッセルやハジャー、フェルスタッペンに迫っていた。だがセーフティカーで2つ順位を失い、ラッセルを2回抜かなければならなかった」「いずれにしてもザントフォールトは我々に合うコースではないことは分かっていた。だが今日のペースは非常に強力で、そこはポジティブに捉えられる。ただ、もちろんゼロポイントで帰るのは良くない。来週のモンツァではもっと良い状態で臨めるはずだし、特に金曜日を大きく改善することが重要だ」シャルル・ルクレールは「今日はつらい。週末を通して難しく、最悪の形で終わってしまった」とコメント。「ただ、ペースはかなり強くて、ポジティブな転換点でもあったし、ポジションも取り戻せていた。次は僕やチームにとって特別なモンツァだ。去年と同じ状況ではないと思うが、すべてを出し尽くして、ホームのティフォシに素晴らしい週末を届けたい」ルイス・ハミルトンは「クルマのフィーリングは良く、ペースも励みになるものだったが、ターン3へのブレーキングでリアを失ってしまった。スナップが突然来て、外側のペイントが湿っていたこともあって、壁を避けられなかった」とコメント。「失望は大きいが、週末を通して得られたポジティブはたくさんあるし、チームは本当にハードワークしてくれた。チームのみんなと、ここや家で応援してくれたティフォシに謝りたい。もっと多くのポイントを持ち帰りたかった」
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