スクーデリア・フェラーリのF1チーム代表を務めるフレデリック・バスールは、スペインGPでのシャルル・ルクレールとカルロス・サインツの間に生じた緊張関係についての質問を退けた。レース後、パルクフェルメでレクレールとサインツが険悪な様子で議論しているところが目撃された。ルクレールはレース序盤にサインツに追い抜かれたことに苛立ちを露わにした。
レース前に話し合われていたように、両ドライバーはタイヤを温存すべきだとレクレールは感じていたが、一方、サインツは新しいソフトタイヤを最大限に活用するために攻撃に出たいと考えていた。レース後、ルクレールはサインツが地元で印象づけようとしたことを批判したが、サインツの契約状況を考えれば、チームメイトが印象を残したいと思ったのも不思議ではない。サインツは、ルクレールがチーム無線で、前述のバトルによって最終ラップでジョージ・ラッセルを追い抜くのに必要なラップタイムを失ったと発言した後、ルクレールは文句を言い過ぎると反論した。この状況についてバスールは「レース中に、私たちがコンマ1秒を失った状況の例を10個挙げることができると思う」とバルセロナでメディアに語った。「失礼、コンマ5秒だね。あるいはカルロスが彼を簡単に先行させた後にも、後に続いた他の例もある」「2~3周の間に、コンマ数秒を2~3回逃した。ドライバーがマシンから降りた後の最初のコメントだけで結論を出すのではなく、話し合おう」フェラーリにとっては全体的に残念な週末だった。同チームは、このイベントに新たなアップグレードを持ち込んだにもかかわらず、バルセロナを3番目に速いチームとして去った。だが、トラック上で目立ったスピードは見せていないものの、バスールは進歩に満足している。「我々が得た数値には満足している」とバスールは付け加えた。「まず、全員が改善している。つまり、何かを持ち込むからと言って、前に飛び出すわけではないということだ。持ち込まなければ、後退することになる」「そして、今は全員が2~3戦ごとにパーツを持ち込んでいる。公開しているリストがあるが、それはエアロだけだ。我々が開発しているのはエアロだけではないことを忘れてはいけない」「そして、時には、パッケージから最大限の成果を得るために、1~2戦が必要になることもある。ここ12か月で、パフォーマンスの収束のようなものが見られるようになっている」