フェラーリのチーム代表であるフレッド・バスールは、F1ラスベガスGPのフリープラクティスでカルロス・サインツのマシンに大きなダメージを与えたマンホールの蓋の問題を「容認できない」と感じている。ラスベガスのストリートで行われた初開催のラスベガスグランプリのプラクティス1回目が始まって8分後、サインツはフェラーリのシャシー、フロア、パワーユニットに大きなダメージを負った。
別のアクシデントでは、アルピーヌのエステバン・オコンも大きなダメージを負い、シャシー交換を余儀なくされた。サインツのアクシデントは赤旗を引き起こし、トラック作業員が6.2kmのストリートレイアウトにあるすべてのマンホールの蓋をチェックする必要があったため、セッションはすぐに中止となった。代わりに木曜夜のFP2を延長する議論が行われた。サインツのマシンのダメージについてコメントを求められたフェラーリのF1チーム代表であるバスールは「モノコック、エンジン、バッテリーを完全に壊してしまった。これはまったく容認できないことだ」と語った。「非常に厳しい状況だった。これは大きな損害だ。カルロスのためにセッションを台無しにしてしまった。シャシーを交換しなければならない」「まあ、ショーはショーで、すべてがうまくいっているが、今日はF1にとっては受け入れがたいことだと思う」このアクシデントは走行初日に大きな混乱を引き起こしたが、サーキットの最速エリアであるストリップを1.9kmフラットアウトするコースで起きたことで、もっと酷い結果に終わる可能性もあった。フェラーリの初期の調査では、サインツのシートもこの衝撃で損傷していたと結論付けられている。F1はラスベガスでの華やかな復帰戦を大々的に報じたものの、実際のサーキットの安全性にかかわる問題が発生したため、F1の優先順位は正しかったと思うかと尋ねられたバスールは、この2つのトピックを分けて考えたいと答えた。「すべてを混ぜ合わせる必要はない。このショーはメガだと思うし、リバティ(メディア)がこのレースでやってくれたことにはとても満足している。F1にとって大きな前進だと思う」とバスールは答えた。「ショーとスポーツの側面は区別して考えなければならない。ショーは巨大なものだ。しかし、我々がこれをやっているからといって、スポーツ面での仕事をする必要がないわけではない」マクラーレン・レーシングのCEOであるザック・ブラウンも、F1が圧縮された時間枠の中でイベントを実現するために手を抜いたと指摘するのは不当だと考えている。「まず第一に、アクシデントがあればいつでも、まずそれを解決しなければならない」とザク・ブラウンは語った。「トラックの問題であれ、マシンの問題であれ、どんなケースであれね」「手抜きがあったと判断するのは不公平だし、早計だと思う。以前にも同じようなことがあった」「努力が足りなかったとか、手抜きがあったということではないと思う。ただ、どういうわけか間違ってしまったんだ」「今はただ、それを修正することに集中する必要がある。技術的な問題だから、きっと解決してくれるだろう」