スクーデリア・フェラーリのF1チーム代表を務めるフレデリック・バスールが、F1シンガポールGPで2戦連続ポールポジションを獲得したカルロス・サインツが2023年F1シーズン後半戦に復活を遂げたカギについて語った。サインツはこれまでチームメイトのシャルル・ルクレールに後れを取ることが多かったが、ザントフォールトとモンツァではルクレールを上回っている。
シンガポールGPの週末でもルクレールを楽にリードしており、3回のプラクティスのうち2回でトップ、予選でもポールポジションを獲得している。Sky Sportsのインタビューに応じたバスールは、サインツのフォームについて「2番手から10番手までのグループでは、コンマ1秒か2秒の差でトップから最下位になれえる」と説明。「モンツァの後の高い自信が我々を助けてくれているし、カルロスは週末の初めから常に上位にいた。これにより、週末を通してペースと自信を高めていくことができる」バスールはモンツァでの表彰台をきっかけにサインツが「ステップアップ」したことを指摘し、SF-23で自信を深めたことが重要な役割を果たしたと考えている。「カルロスにとって大きな違いは、シーズン序盤とモンツァ後を比較した場合、FP1の1周目からペースに乗っていることだ」「シーズン序盤はもう少し苦戦していたし、Q1でもう1セット(タイヤを)履かなければならないこともあった」「モンツァではFP1からペースが良かったし、週末に向けてとても良い準備ができたと思う」