フェラーリのジョン・エルカン会長は、F1チーム代表のフレデリック・バスールが現在のF1ドライバーとの契約交渉を延期することを支持した。先週、バスールがシャルル・ルクレールやカルロス・サインツとの交渉を開始するにはまだ早すぎると発言したが、ルクレールはオーストリアで交渉が「徐々に」始まっていることを認めた。
サインツもまた、2024年以降の活動について知りたがっている。「嘘をつくつもりはない」とサインツは言った。「次の年、どこでレースをするのかよくわからないまま契約最終年を迎えるのは好きではない」しかしバスールにとっては、2023年型マシンを改良し、レッドブルの優位に追いつくことが最優先事項である。オーストリアGPでは、独走するチャンピオンシップリーダーには、レースのファステストラップを狙うために余分に遅れてピットストップする十分な時間があったものの、新しいフロントウイングとフロアを装着したルクレールがマックス・フェルスタッペンに次ぐ2位でフィニッシュした。「チームは早めにアップグレードを施し、素晴らしい仕事をした」とルクレールは語った。「でも、マックスとチェコ(ペレス)のペースが良かったから、まだやるべきことはたくさんある」フェラーリの会長がグランプリに出席することはあまりないが、ジョン・エルカンはレッドブルリンクのコースサイドで最新のアップグレードの成功を目撃した。「非常に厳しいサーキットでフェラーリがレッドブルとバトルを繰り広げるのを見ることができて、我々は皆、とても満足している」とジョン・エルカンはSky Italiaに語った。「ポジティブな面は、マシンの進歩と我々が抱ええるドライバーの質の高さだ。重要なのはこの進歩を見ることだが、一歩ずつ進んでいこう」「落胆している場合ではない。オーストリアでは、フェラーリがひとつの方向に進んでいるという、我々が望んでいたものをようやく見ることができた」しかし、ジョン・エルカーンはレッドブルとフェルスタッペンがまだ長い道のりを進んでいることを認めた。「だが、より良い仕事をしようというモチベーションがあるのは良いことだ。フェラーリにとって、それは常にそうだった」とエルカンは語った。しかし、ルクレールとサインツが契約交渉を進めていることに関しては、フェラーリ会長もバスールの意見に同意しているという。「他に注力すべき優先事項がある」とエルカンは主張した。「今は、ドライバーたちの才能のおかげでもある、この瞬間を楽しまなければならない」