スクーデリア・フェラーリのF1チーム代表であるフレデリック・バスールは、ローラン・メキースがアルファタウリF1チームを率いるという「大きなチャンス」を得ることを決して「妨げない」と主張しつつ、フェラーリからのリリースに関する条件はまだ解決する必要があると語った。アルファタウリF1チームは、アゼルバイジャンGPの前に、今季限りでフランツ・トストが15年以上の役割を終えて退任し、ローラン・メキースが新しいチームプリンシパルとして加わることを発表した。
フェラーリの見解について質問されたフレデリック・バスールは「まず第一に、ローランにとっては大きなチャンスだと思うし、彼とはいい関係を築いている。ローランの邪魔をするつもりはない」と語った。「それから…時系列で言えば、トロロッソ(アルファタウリ)のプレスリリースは少し強引だったように思う。ローランとは長期契約を結んでいるので、詳細については話し合わないといけない」ローラン・メキースからアルファタウリのチャンスについて知らされたときのことについて追及されたバスールは「それはローランと私の関係であって、詳細は明かすつもりはない!」と笑った。メキースがFIAからフェラーリに移籍したのは、2018年のことだった。「しかし、私はローランを30年前から知っているし、これについて非常にオープンな議論をしていた。ある意味で彼の提案を拒否するのは非常に難しいことと思っている」車両コンセプトの責任者であるデビッド・サンチェスがマクラーレンに移籍するというニュースに続き、メキースも退社が迫っているが、バスールはフェラーリの組織全体における変化を軽視することに熱心だった。「1600人のうちの2人を失うことは、ドラマのようなことではない」とバスールは語った。「個人よりもチームの力が常に重要であること、グループの力が重要であることはご存知の通りだ。最も重要なのはグループであることを肝に銘じておかなければならない。グループがそこにある」「大規模に募集している。告知はしていないが、大規模に募集している。2週間で組織を作ることはできないので、段階を踏んでやっていくつもりだ。F1の採用のシステムは完全に知っているだろうが、それは非常に長く、苦痛を伴うものだ」「だが、我々はそれに取り組んでいる…ある日突然、新しい組織ができると期待しないでほしい。一歩一歩進んでいくものであり、我々が整えているものだ」