スクーデリア・フェラーリは、F1オーストラリアGPで衝突を引き起こしたカルロス・サインツJr.のペナルティを再検討しないというスチュワードの決定を受け入れた。しかし、チームはFIA、F1、そしてライバルとの間で、チャンピオンシップにおける取り締まりの基準について協議を広げたいと述べている。
サインツは前戦オーストラリアGPの最後のスタンディングリスタート後にフェルナンド・アロンソと衝突を起こし、5秒のタイムペナルティを受けた。チームとドライバーは、スチュワードがサインツから最初に話を聞くことなく、このインシデントについて裁定したことに不満を抱いていた。同じ頃、他にも2つのインシデントが起きていた。ひとつはローガン・サージェントとニック・デ・フリースがリタイアしたもので、スチュワードは調査しなかった。もうひとつは、アルピーヌF1チームのチームメイト同士が関与したもので、こちらは調査が行われた。そのさい、スチュワードがまずドライバーに話を聞いてから、何もしないことを決定した。スクーデリア・フェラーリは、スチュワードの決定を見直すためにサインツや他のドライバーの意見を提出した。しかし、スチュワードは、フェラーリが提出したこの証拠やその他の証拠は、新しくもなく、重要でもなく、関連性がないと判断し、この要求は却下された。スークデリア・フェラーリはこの評決を受け入れた。「2023年オーストラリアGPでカルロス・サインツに課されたペナルティに関して、我々に審査権を与えないというFIAの決定を認める」と声明で述べた。「我々は当然失望しており、特に最後の再スタート時に発生した特殊なコンディションと複数のインシデントという状況の中で、FIAがその決定を再検討するのに十分な重要な新要素を提供していたと考えていた」「しかし、我々はそのプロセスとFIAの決定を尊重している」しかし、スクーデリア・フェラーリは、F1における意思決定にはさらなる改善の余地があると考えている。「我々は今、FIA、F1、そして全チームと、我々のスポーツにふさわしい最高レベルの公平性と一貫性を確保するために、スポーツの取り締まりをさらに改善することを目的とした、より幅広い話し合いに入ることを楽しみにしている 」とチームは付け加えた。
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