フェラーリの2021年F1マシン『SF21』では物議を醸しているタイトルスポンサーの『Mission Winnow』のロゴが復活する可能性がある。フェラーリとフィリップモリスが推進するMission Winnowのスローガンとロゴは、2018年のF1日本GPでフェラーリのマシンに初登場。2019年に先駆け、チーム名を『Scuderia Ferrari Mission Winnow』とし、フェラーリ SF90に大きくデザインされた。
フィリップモリスは、Mission Winnowとタバコ製品のプロモーションとの関連性を繰り返し否定していたが、タバコ広告を禁止する法律に違反し、マールボロを宣伝するための偽装だと非難された。そして、開幕戦の舞台となったオーストラリアの公衆衛生機関は、フェラーリにおけるフィリップモリスのブランディングの合法性の調査を開始。そのため、フェラーリはF1オーストラリアGPではMission WinnowのロゴをSF19とチームのユニフォームから削除し、代わりに90周年のロゴを掲載。チーム名も『Scuderia Ferrari』としていた。2020年のプレシーズンテストでは、フェラーリは再びマシンやレーシングスーツに『Mission Winnow』のロゴを掲載したが、喫煙を促進しているとの非難を受けて撤回された。だが、フィリップモリスのコミュニケーションボスであるトマソ・ディ・ジョバンニは、Mission Winnowのブランドは喫煙を促進するものではないと否定。フィリップモリスの公式ウェブサイトで、Mission Winnowは「進歩、透明性、先入観を超えた事実、そして絶え間ない改善の探求を表すコミュニケーションプラットフォーム」であると述べている。トマソ・ディ・ジョバンニは「我々は製品やブランドの宣伝をするのではない。我々は対話に入っていきたいんだ」と Formule 1 にコメント。「もちろん、特定の国で許可されているかどうかによって異なる。しかし、近いうちにMissionWinnowのブランドがマシンに搭載される時期を発表する予定だ」