フェラーリF1のチーム代表を務めるマッティア・ビノットは、F1オーストリアGPでメルセデスに対して0.7秒を失っていたとし、今シーズンのストレートスピードの決定を修正するのは“非常に難しい”と考えている。昨年、シャルル・ルクレールはレッドブル・リンクでポールポジションを獲得していたが、1年後はポールからほぼ1秒遅いペースで7番手で予選を終えることになった。
だが、波乱に満ちた決勝では、レースの多くをミッドフィールドでの戦いに費やしながらも2位表彰台でレースを終えている。2019年にフェラーリF1はグリッドで最高のパワーユニットを持っていると広く認められいたが、2020年は劇的に後退したように見える。フェラーリのF1エンジンを搭載した全3チームが、昨年のオーストリアと比較して大きくペースを落としている。その後退は、繰り返される合法性に関する疑惑のなかで、2019年にFIAとフェラーリF1がパワーユニットを巡って私的に和解したことに続くものだ。F1オーストリアGPのレース終了後、フェラーリF1のチーム代表マッティア・ビノットは、SF1000の大幅なアップデードを2週間後のハンガリーで計画されているものの、問題を簡単に修正することはできないと語った。「我々は、設計、マシンの挙動、特に空力に関していくつかの不一致があるため、マシンを改善する必要がある」とマッティア・ビノットは語った。「ロックダウンから戻ってそれが我々が再びスタートさせた開発だ。すぐにレーストラックに届けられることを期待している」「特効薬はないので、それが最終的な解決策ということにはならない。我々にとって重要なのは、そのような挙動を改善することだ」マッティア・ビノットは、予選でのシャルル・ルクレールとポールシッターのバルテリ・ボッタスの1秒のギャップのうち、0.7秒はパワーユニットだけで失っていると考えている。「昨日の予選を見れば、ポールと比較して、1秒足りない」とマッティア・ビノットは語った。「コーナリングでその0.2~0.3秒くらいと話している。しかし、ストレートでパワーユニットでまだ0.7秒が残っている」「今シーズンはエンジンが凍結されているので、とても難しいと思う」「ストレートでの速度、ドラッグについてもそうだ。ドラッグは我々がすぐに対処できるものではない」「だから、昨日から結果は少し失望するものだった。ストレートでのスピードを見て少し失望した」「しかし、すべてのデータを分析して、今後のために何ができるか見てみよう」前年比でフェラーリF1が後退したことのさらなる証拠として、Q3のシャルル・ルクレールのタイムは、2019年からのポールラップよりも0.1秒秒遅かった。12か月でどうしてそれほどまでタイムを失うのかと質問されたマッティア・ビノットは、フェラーリF1の直接のライバルとの比較に集中したいと語った。「正直、去年を見てあまり心配してはしていない」とマッティア・ビノットは語る。「昨年と比較するのではなく、競合他社と比較するべきだと思う」「我々は今、競争相手との相対的な競争力に焦点を合わせており、今日の予選ラップとその結果を見て、マシンの問題に取り組んでいる」
全文を読む