フェラーリF1は、来週イタリアのムジェロ・サーキットで2018年F1マシン『SF71H』でプライベートテストを実施。セバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールがマシンを共有する。7月5日に開幕するオーストリアGPに向けて急ピットで準備が進められる中、フェラーリF1は6月23日にSF71Hによるムジェロ・サーキットでのテストに2人のドライバーを召喚した。
当初、フェラーリF1はフィオラオでプライベートテストを実施するとされていたが、ムジェロ・サーキットへの切り替えは、同サーキットが今年9月に第2のイタリアでのレースを開催する可能性があることが背景にあると考えられている。ムジェロ・サーキットでの走行距離は、実際に同会場でのレース開催が決定した場合にフェラーリF1にとってメリットとなる。標高の変化とサーキット特性が、タイトなフィオラノ・サーキットよりもレッドブル・リンクに似ている点も考慮されたと考えられる。ムジェロでのテストは、フェラーリのF1ドライバーがスピードを取り戻すためだけでなく、高速トラックにおけるF1の物理的な要求になれることにも役立つ。今週、フェラーリF1は、シャルル・ルクレールが2020年F1マシン『SF1000』でマラネロの市街地を走行。F1チームはシーズン中にレースで使用されていないルートで15km以下で2日間の現行マシンによるデモ走行を許可されている。レーシング・ポイントF1チームは、6月17日にシルバーストンでフィルミングデーを利用して『RP20』での走行を実施。2020年F1マシンで適切なテストを実施した唯一のチームとなっている。6月24日にはアルファタウリ・ホンダF1が2020年F1マシン『AT01』でフィルミングデーを利用したテストを実施することが計画されている。