2009年のF1ワールドチャンピオンのジェンソン・バトンは、セバスチャン・ベッテルがフェラーリF1から追い出されたのであれば、“イカれている”と語った。先週、4回のF1ワールドチャンピオンであるセバスチャン・ベッテルは、新しいオファーに合意できず、契約が満了する2020年シーズンをもってフェラーリF1を去ることを発表した。
フェラーリF1は、セバスチャン・ベッテルの離脱が発表されてからわずか48時間後に後任としてマクラーレンのカルロス・サインツと契約したことを発表。同日、ダニエル・リカルドがカルロス・サインツの後任として2021年にルノーからマクラーレンに移籍することも発表された。発表後、フェラーリはセバスチャン・ベッテルに新しい契約をオファーしておらず、冬の間にすでにカルロス・サインツを後任としてリストアップしていたことが明らかになっている。マクラーレンのCEOをであるザク・ブラウンは、チームとしてオフシーズンにフェラーリと交渉することをカルロス・サインツに許可していたことを認めている。「彼が追い出されたとしてらイカれてるよ」とジェンソン・バトンは Sky Sports F1 にコメント。「それは間違いない」「4回のワールドチャンピオンであり、昨年も彼はスピードを示していた。シャルルが本当に良いパフォーマンスを発揮して、シーズン中に厳しい瞬間を迎えていたけどね。メンタル的にそれが彼を少し傷つけたと思う」「でも、彼は本当に力強い挽回をみせた。F1チームであれば、誰もが間違いなくマシンに乗せることを選ぶであろうドライバーだ。だから、そこにはそれ以上のことがあったに違いない」「フェラーリが2人のナンバー1ドライバーを起用することを望まないという道を進んでいるのかどうかはわからないけど、僕にとっては本当に奇妙な選択だし、セバスチャンが赤いマシンに乗らないという決断にまだショックを受けている」また、ジェンソン・バトンは、フェラーリF1がチーム内でのシャルル・ルクレールの立場に脅威を与えないと考えてカルロス・サインツを選んだ場合、フェラーリF1は間違いを犯したと考えている。 「カルロスは勝者だと思う」とジェンソン・バトンは説明した。 「彼は父親と同じだ。彼はそこに行き、ベストを尽くしたいと考えている。彼はチャンピオンシップを持ち帰りたいと思っている」「彼(マッティア)がとにかくチーム内に良い雰囲気を望んだのであれば、彼は間違った人選をした」「もちろん、フェラーリにとってカルロスで素晴らしいキャラクターだと思うけど、彼は勝ちたいと思っている」ジェンソン・バトンは、まだシーズンが開幕もしていない段階でF1チームが2021年のドライバーラインナップを決定している現状は奇妙だとし、通常通りにシーズンが行われていれば、異なる選択が行われたかもしれないと考えている。「この状況がどのように展開するかは見ていかなければならないけど、今のところなんとなく奇妙な時期だ」とジェンソン・バトンはコメント。「僕たちは数カ月もF1マシンを見ていない。ドライバーが走行していない時にドライバーの人選を行うなんて普通ではあり得ないことだ」「通常であればシーズン中盤に行なわれることだ。ドライバーがその年にどのようなパフォーマンスを発揮しているかを見極める。ベッテルは、この時点で4勝や5勝していたかもしれない。そうだったら、間違いなくまったく違った判断がなされていただろう」
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