フェラーリのF1チーム代表を務めるマッティア・ビノットは、昨シーズン議論となったセバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールのチーム内のライバル関係は“利点”であると主張する。シャルル・ルクレールは、フェラーリでの初年度となった昨シーズン、2勝と7回のポールポジションを獲得するパフォーマンスを見せ、4回のF1ワールドチャンピオンであるセバスチャン・ベッテルにプレッシャーをかけた。
その結果、二人のチーム内での緊張関係が報じられ、F1ブラジルGPで同士討ちに発展。チームオーダーに対する率直な発言など、フェラーリ内での覇権を巡る静かなバトルが繰り広げられたが、マッティア・ビノットは二人の状況には満足していると語る。「現時点での二人のドライバーがお互いにどのように振舞っているかを見れば、非常にうまく機能している」とマッティア・ビノットは Autosport のインタビューで語った。「そこには良いスピリット、良いベンチマークがある。予選でシャルルがセブの後ろで失望したとき、それは優れたポジティブなものだった」「我々は新聞で無線コミュニケーションについて論争を読んだかもしれないが、二人の間には懸念するポイントはまったくない」「実際にはその反対だ。経験、ドライビングという点で良いラインアップだ。我々にとって、それは利点だ」マッティア・ビノットは、昨年は二人の間で議論の余地はあったものの、今シーズンに状況がうまく機能しないほど制御不能な問題になるとは考えていないと語る。そのようなトップドライバー同士の摩擦は、二人が競い合うことを避けられないのではないかと質問されたマッティアビノットは「それは明らかなことであり、受け入れなければならない。彼らはトップドライバーであり、ベストを尽くして勝つためにそこにいるんだからね」とコメント。「だから、我々にとって重要なことは、彼らが全体的な目標は何であるかを理解し、レース中に全体的な状況についてもっと理解することだ」「マシンに乗っているときは全体像が見えていないものなので、無線で議論することは決して最良なことではない。なので、信頼の問題となる。ドライバーがミスをしたとしても、チームを信頼することだ「レース前の明瞭さと透明性、シーズン中の明瞭さと透明性が重要なだけだ。最終的に議論する前に、一緒にレースの状況に直面することに向き合う必要があると思う」