元F1ワールドチャンピオンのミカ・ハッキネンは、今季のF1のベストマシンを持っているのはフェラーリだと主張する。今年のF1シンガポールGPでのフェラーリの勝利は、高速サーキットだけでなく、様々な種類で勝てることを証明することになった。元々、プレシーズンテストで支配的な速さを見せていたフェラーリだったが、ストレート重視でダウンフォースに欠けるコンセプトによって低速サーキットが弱点であることを露呈していた。
しかし、F1シンガポールGPで新型フロントウイングを含めた空力アップデートを導入したフェラーリは、ハイダウンフォースの低速コーナーを得意としていたメルセデスとレッドブルを凌駕し、予選でもシャルル・ルクレールがポールポジションを獲得している。「シンガポールは、現在、フェラーリがF1でベストマシンを持っていることの証明となった。スパとモンツァでは純粋なスピードがすべてだったが、シンガポールではそうではないはずだ。いくつかの低速コーナーや様々な動きに対応しなければならないバンピーなサーキットだ。多くの人々はここではレッドブル・レーシングとメルセデスとの闘いになると予想していた。だが、フェラーリは皆を驚かせた」とミカ・ハッキネンは語る。「フェラーリはシンガポールで支配的だった。彼らのエンジンが圧倒的に最もパワフルであることはすでに疑いの余地はない。シンガポールでの結果は、マシン全体がもうまく機能していることを示した。新しいアップグレードは機能しているように思えるし、当然、ルイス・ハミルトンは残りすべての場所でフェラーリを倒すのは難しいと思うようになった」「メルセデスが日曜日に表彰台さえも占拠できなかったという事実は衝撃的だった。フェラーリだけでなく、マックス・フェルスタッペンもレッドブルとホンダのためにセンセーショナルなレースをして3位でフィニッシュラインを通過した」だが、ミカ・ハッキネンは、レッドブル・ホンダがライバルのレベルに達するにはまだパッケージで作業する必要があると語る。「フェラーリがかなりの一歩を踏み出したことは明らかかもしれないし、レッドブルとホンダがうまくいっていることも事実だ。マックス・フェルスタッペンはドライバーとして成長したが、今年のいくつかの場所では全体的なパッケージが弱い」