フェラーリのF1チーム代表マッティ・ビノットは、F1シンガポールGPでの挑戦については警戒しているものの、スパとモンツァだけが今シーズンでレースに勝つチャンスだったわけではないと主張する。フェラーリのメルセデスとレッドブルに勝るストレートスピードの優位性は、シャルル・ルクレールの2戦連続ポール・トゥ・ウィンの助けとなった。
だが、フェラーリの競争力はトラック特性に依存しており、実際、F1ハンガリーGPではレースウィナーのルイス・ハミルトン(メルセデス)に1分以上の差をつけられてフィニッシュしている。しかし、マッティア・ビノットは、フェラーリの最近のパフォーマンスに満足しており、今シーズン中にさらにレースに勝つ機会があると期待している。「それらのトラックで競争力があるかもしれないことはわかっていたが、それでも当然のような勝てるとは思っていなかった」とマッティア・ノビットはコメント。「だが、よりパワーセンシティブでストレートが多いことが重要だった。前半で見逃したいた機会をまた見逃さないことが重要だった。我々のクルマの強みを生かせたことに非常に満足している」「しかし、今後のレースはシーズン前半戦のようになると思う。ドイツ、カナダ、バーレーンなどのように我々がまだ競争力があるレースはあるかもしれないが、我々のマシンの弱点が勝つチャンスを与えないレースもあるかもしれない。だが、それがどれになるかを推測するのは難しい」「マシンを開発し続けることが重要だと思っている。なぜなら我々はそれを理解しているからね。ドライバーにできる限りベストのチャンスを与えることが重要だ」マッティア・ビノットは、ベルギーとイタリアでの勝利はパワーユニットのパフォーマンスだけが要因だったと主張するのは間違いであり、それらのレースにふさわしいパッケージを開発した空力部門を賞賛した。「新しいエンジンは助けになったが、次のレースのようにエンジンがそれほど重要ではないトラックがある」「だが、我々はエンジンだけでないと思っている。ストレートでスピードと強さを与えて新しいユニットを手に入れたが、空力部門も改善した。ベルギーとモンツァの両方で投入したローダウンフォースパッケージは、高速で優れたパッケージあることが証明されている」「ストレートで見たスピードが、エンジンだけでなく、我々が開発した空力パッケージによるものであるのは確かだ」