ハースF1チームが公開した画像から、フェラーリの2019年マシンは“縦積み”エキゾーストシステムを採用する可能性が報じられている。ハースF1チームは2月7日(木)にロンドンで2019年F1マシン『VF-19』をお披露目。発表会で登場したマシンは昨年モデルに新カラーリングを施したショーカーだったが、プレスサイトで公開したレンダリング画像は2019年のレギュレーションに準拠した今季モデルだった。
フェラーリは、昨年のドイツGPののフリー走行1回目にターボからのウェイストゲートパイプをメインエキゾーストの上に縦に2つ並べて配置するユニークなエキゾーストシステムをテストした。他チームはメインエキゾーストの両側に2本のウェイストゲートパイプを出している。フェラーリのエキゾーストシステムのテストでは、メインプレートの先端が湾曲した形状の新しいリアウイングデザインも合わせて搭載された。この2つアイテムの同時投入は、リアウイングに排気ガスを吹き付けるためのものだと思われる。また、排気システムの縦積みにするもうひとつの潜在的な理由として、空力ドラッグを減らすためにリアのよりタイトなパッケージングが可能となる。フェラーリは、リアウイングにツインピラーを備えているため、エキゾーストの上に両方のウェイストゲートを配置することが可能となる。シングルピラーを採用しているチームはこのソリューションを組み込みことは難しい。そして、ツインピラーはフェラーリからパーツを購入しているハースF1チームのマシンにも採用された。ハースF1チームの2019年F1マシン『VF-19』のイメージjでは、縦積みのエキゾーストシステムが確認できており、来週発表されるフェラーリにも同じコンセプトが採用されると考えられる。排気ブローの利点はごくわずかだが、オーバーテイクの改善するために2019年に導入される新しい空力レギュレーションによって失われるダウンフォースを取り戻すために、このアイデアを試すチームは他にも出てくるかもしれない。昨年、ルノーはリアウイングに排気ガスを吹き付けるためにエキゾーストパイプを上方に傾けるなど、この分野について積極的に開発を行っていた。