フェラーリのセルジオ・マルキオンネ会長は、キミ・ライコネンにとって2018年は自身のポテンシャルを示す最後のチャンスであり、フェラーリが期待するパフォーマンスを発揮できない場合は若手ドライバーの中から後任を選ぶことになるだろうと述べた。2007年のF1ワールドチャンピオンであり、F1で271戦に出走するベテランのキミ・ライコネンだが、2014年にフェラーリに復帰して以降、常にチームメイトのフェルナンド・アロンソとセバスチャン・ベッテルの後塵を拝してきた。
フェラーリの会長を務めるセルジオ・マルキオンネは、2018年にキミ・ライコネンに何を期待しているかを明確にした。「私個人の意見では、我々が正しい鍵を見つければ、ライコネンは神のようにドライブする」とセルジオ・マルキオンネはフェラーリの伝統的なクリスマスディナーで述べた。「だが、我々はその鍵を見つけ出す必要がある。物事がうまく運んでいる場合の彼のドライビングを見るのは喜びだ。彼は信じられないくらいクールだ。だが、それ以外では彼は休んでいるように見えるときがある」「彼はパフォーマンスに関してもっと一貫性が必要だ。だが、彼にモナコや他のサーキットでのようなドライビングをさせるには正しい鍵を見つけることが重要だ」キミ・ライコネンは、フェラーリとは単年契約であり、2018年は正念場を迎えることになる。「おそらく、来年はその正しい鍵を見つけるための最後のシーズンになるだろう。我々はそれを実現しなければならない。彼が本来のポテンシャルを示すことなくF1を離れるのは残念だと思う」セルジオ・マルキオンネは、キミ・ライコネンが2018年にフェラーリが望むパフォーマンスを証明できなかった場合、フェラーリは若い才能の中から後任を選ぶ可能性があること示唆。フェラーリの育成ドライバーの他にマックス・フェルスタッペンの名前をあげた。「ルクレール、フェルスタッペン、ジョビナッツィは、ドライバーマーケットに大きな変化をもたらす可能性のある素晴らしいスキルをもったドライバーだと思っている」とセルジオ・マルキオンネはコメント。フェラーリの育成ドライバーであるシャルル・ルクレールは、2018年にセルジオ・マルキオンネがCEOを務めるフィアット・クライスラー・オートモービルズのブランドであるアルファロメオがタイトルスポンサーを務めるザウバーでF1デビューを果たす。「私は今でもルクレールを選んだことに満足している」「我々がライコネンにとっての正しい鍵を見つけられない場合、若いドライバーから選択することになるだろう」