フェラーリは、F1アメリカGP初日の後、セバスチャン・ベッテルのシャシーを交換することを決断。土曜日の最終フリー走行にむけて準備を進めている。セバスチャン・ベッテルは、フリー走行2回目の後半にマシンのフロントアスクルが“ゼリー”のように感じると無線で伝え、ピットに戻されていた。フェラーリは、広範囲にわたる分析を行ったが、セバスチャン・ベッテルの懸念を説明するものは見つけられなかった。
だが、土曜日にも同様の懸念に直面する可能性があるため、予防措置としてフェラーリはベッテルのシャシーを交換することを決断。FIAによって承認された。新しいモノコックは金曜日の夜に組み立てられ、土曜日の最終プラクティス前にFIAによる車検を受けることになる。セバスチャン・ベッテルは、フリー走行2回目の序盤にターン19でコントロールを失い、スピンしながらグラベルへとコースオフしていた。「難しい午後だったし、簡単なセッションではなかった」とセバスチャン・ベッテルはコメント。「でも、クルマは速いので、そこに関してはあまり心配する必要はない。タイムを出した唯一のラップはウルトラソフトでのものだった。その前にあまりにリスクを冒し過ぎてミスをしてしまった。あまりに早い段階でミスをしてしまった」「トラックはかなり滑りやすかったし、ブレーキングでリアのコントロールを失った。それでタイヤの1セット失ったしまったし、その後もセッション終盤にクルマに違和感を感じていた。何度かチェックしたし、今は何かを見つけられるかどうかクルマを調べている」ロングラン中にトラブルを抱えたセバスチャン・ベッテルは、レース用のセットアップを煮詰める上でキミ・ライコネンのデータに頼らざるを得なくなった。しかし、それがメルセデスに対して大きな不利になることはないとセバスチャン・ベッテルは主張する。「確かに、彼らの方が僕たちよりもずっと良い1日を過ごしているけど、重要なのはキミがしっかりと走っていることだ。だから、僕たちには十分に情報はあると思う」「もちろん、僕はあまり走れていないので、明日はリズムを見つけないといけないけど、クルマは速いし、そんなに心配していない。明日はリズムを見つけて、全てが順調であることを確認する必要がある」関連:・【動画】 F1アメリカグランプリ フリー走行2回目 ダイジェスト・【動画】 F1アメリカグランプリ フリー走行1回目 ダイジェスト