F1オーストラリアGP決勝レースのピットストップが安全性に欠けていたとして審議にかけられていたフェラーリとキミ・ライコネンは、ペナルティを免れた。2回目のピットストップを行った直後の40周目、キミ・ライコネンは左リアタイヤに問題を抱えてターン4の芝生の上に停車してリタイア。FIAは、タイヤ交換時にホイールナットが適切に装着されないままピットからリリースしたとしてレース後に審議を行うと発表した。
チェッカーを受けることなくマシンを降りたキミ・ライコネンは「問題があって、ホイールが完全にはまっていなかったので緩んでしまった」と説明。ただ、フェラーリは、トラブルが判明してすぐにキミ・ライコネンに対してマシンを止めるよう指示しており、FIAそれを考慮して処分を科さなかった。 スチュワードの声明で「チームは、ピットストップの監視用に使用しているシステムが、マシンがリリースされた際に危険な状態にあることを暗示していなかったと説明し、ドライバーとテレメトリーの情報から問題が発覚した直後にドライバーにマシンを止めさせている」と述べた。「ピットストップに関わったチームメンバーの行動を受け、チームはテレメトリーを注意深く確認した。加えて、FIA技術代表者はマシンがリリースされた際に危険な状態になかったことを認めており、スチュワードはこれ以上の措置を取らないことにした」