フェラーリの新チーム代表に就任したマウリツィオ・アリバベーネは、2015年に奇跡を起こすことはできないと主張。厳しいシーズンになることを覚悟していると述べた。今年、フェラーリはステファノ・ドメニカリの退任後、マルコ・マッティアッチがチーム代表を引き継いたが、それだけにとどまらず、シーズン終了後にはフィリップ・モリスの副社長だったマウリツィオ・アリバベーネが新チーム代表に就任した。
コンストラクターズ選手権4位と苦戦したフェラーリだが、マウリツィオ・アリバベーネはチームを再びトップの座に戻すため再建に努めていると述べた。マウリツィオ・アリバベーネは「人は皆、持ちつ持たれつだ。私はマジシャンではないし、奇跡などない。チームとして取り組まなければならない。それが何よりも大事だと考えている」と Reuters にコメント。「私は個人の成功を信じていない。チームの成功を信じている。ドライバーはショーのスターにはなれるが、従業員の一員として扱われるべきだ。彼らもチームとして働き、チーム再建の手助けする必要がある」 しかし、フェラーリ会長のセルジオ・マルキオンネは、マウリツイォ・アリバベーネに変化に必要な時間を与える意向があるとし、以前の首脳陣が下した決断がチームを後退させたと考えている。 「2015年マシンの作業は遅れてスタートした。特定の選択や戦略は他者によって決められたものであり、今思えば、私が共有する必要はないものだと思っている。つまり、2015年はチームにとって本当の意味で試練となる難しいシーズンになるだろう」とセルジオ・マルキオンネはコメント。「2015年は再建の年になると思っている。マウリツィオにとってはチームと過ごす最初の一年だ。今後12カ月以内に、少なくとも2015年の序盤に苦悩を強いられそうな不確実な荷物をすべて下ろせることを願っている」「仕事の重要性や大きさを過小評価するつもりはないが、私はフェラーリが2015年末までにメルセデスと同じ場所にいられるのではないかと思っている。すでにいくつかの作業は始まっている。彼らの成功を真似られるようにしなければならない」