フェラーリが、組織再編を発表。チーフデザイナーを務めていたニコラス・トンバジスとエンジニアリングディレクターのパット・フライがチームを離脱することを明らかにした。フェラーリの新チーム代表マウリツィオ・アリバベーネは16日、“フラットな構造と責任の明確な割り当て”のためにチームの経営陣の再編成を発表した。
パット・フライは、2010年にマクラーレンからフェラーリに移籍し、2011年シャシー担当テクニカルディレクター就任。昨年、ジェイムズ・アリソンがテクニカルディレクターに就任すると、エンジニアリングディレクターに就いていた。ニコラス・トムバジズは、1994年にフェラーリに加入。一時マクラーレンで過ごした後、2006年からチーフデザイナーを務めてきた。新体制では、ジェイムズ・アリソンがテクニカルディレクターに留まり、シモーネ・レスタがチーフデザイナー、マッティア・ビノットがパワーユニットディレクター、ロレンツォ・サッシがパワーユニットチーフデザイナーを務める。ジェイムズ・アリソンはF1マシン開発の技術面の全体的な責任者となり、暫定的にトラックエンジニアリング活動の指揮も執る。さらにF1活動の管理担当としてマッシモ・リボラ、GTおよびコルセ・クリエンティのレースの管理担当としてアントニオ・コレッタが就任した。フェラーリ・ドライバー・アカデミーの責任者は引き続きルカ・バルディセリが務める。マウリツィオ・アリバベーネは、新設された商業部門の指揮を暫定的に執り、これまで報道担当官を務めたレナート・ビシニャーニがこの新部門のマーケティングマネージャーのポジションに就く。広報責任者はF1ジャーナリストを長く務めてきたアルベルト・アントニーニが務めることになり、新たなデジタルチームの監督も行う。フェラーリは、今シーズン限りでフェルナンド・アロンソがチームを離れ、2015年からは新たにセバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンのラインナップで挑む。