ルカ・ディ・モンテゼーモロは、F1チームの成績不振のためにフェラーリを辞めさせられたとの推測に反論した。13日(月)に正式にセルジオ・マルキオンネへの引き継ぎを終えた67歳のルカ・ディ・モンテゼーモロは、イタリア国営放送 Rai に 「結果が伴わなかった? 1999年からの15年間で我々が14のタイトルを獲得したのを忘れたのか」とコメント。
「幸運か不運か、スポーツは精密科学ではない。そして、F1には周期がある。我々の周期が非常に長かっただけだ」「我々は過去に最も多く勝利を挙げたチームだ。2008年と2010年、2012年は最終戦でタイトルを失った。最大の失望を味わったのは最後の年だが、それがスポーツというものだ」「ルノーは2年で周期を迎えていたが、今はレッドブルからメルセデスへと切り替わろうとしている」 「今日のクルマがハイブリッドであることを考慮し、フェラーリはこれから多くの仕事と投資によって新たな周期を開く」ルカ・ディ・モンテゼーモロが自身の離脱について最も失望しているのは、そのときのオーナー一族の姿勢だったと述べた。「私は、ずっとアニェッリファミリーと非常に強い絆を築いてきたし、2004年に非常に劇的な状況下でフィアットの会長を引き受けたときは重要な働きを果たしたはずだ」 「せめて『ありがとう』の一言くらいあっても良かったのではないかな」 「そのやり方をあまり快く思わなかったことは隠すつもりはない。だが、これも人生であり、オーナーが決定を下すのは正当なことだ」ルカ・ディ・モンテゼーモロは、自身の会長退任は、親会社であるフィアット・クライスラー・オートモービルズがニューヨーク証券取引所で株式を上場したことと関係していたと説明した。 「フィアット・クライスラー・オートモービルズの株式上場に関係して、全てすべてのことが少しばかり急激に起こってしまった」とルカ・ディ・モンテゼーモロは述べた。「それは2日前に実施された」「フェラーリを大きなグループに組み込む必要があり、それが動きを加速させた」 最後に、ルカ・ディ・モンテゼーモロは、ジュール・ビアンキの事故についてコメントした。「我々は安全性において非常に大きな進歩を遂げてきた。それでも不運なことに今でも事故は起こってしまう。我々のジュール・ビアンキにそれが起きてしまった。あそこにトラクターがいてはならなかった」